【バレー】ファイナル3、最後の1枠は群馬か浜松か。益子直美さんが応援に駆けつけた群馬・齋藤真由美監督「誰かを選べば誰かが辛い思いをする。それでも誇りを持って向き合って欲しい」 V2女子
バレーボール2023-24 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は3月9日にヴィクトリーナ・ウインク体育館(兵庫県)、ヤマト市民体育館前橋(群馬県)にて2試合を開催した。 ヴィクトリーナ・ウインク体育館では首位ヴィクトリーナ姫路と現在3位のJAぎふリオレーナが対戦し、ストレートで姫路が勝利した。姫路は開幕より負けなしの17連勝。 ヤマト市民体育館では4位群馬グリーンウイングスと6位リガーレ仙台が対戦。5連勝中の 好調仙台をホーム群馬が迎え撃ち、群馬がストレートで勝利した。 この結果、JAぎふと仙台のファイナル3(V2女子優勝決定トーナメント)進出が消滅。姫路、ルートインに続く残り1枠を群馬と浜松(10日に直接対決)で争うことになった。 ヤマト市民体育館前橋での群馬対仙台は両チームにとってチャンスをつかむ1戦でもあり、崖っぷちの1戦でもあった。 技術と精神、双方のせめぎ合いが予想された中、群馬は出だしからサーブで仙台を崩し、相手のオフェンスを無力化することに成功。随所にバックアタックを織り交ぜた攻撃も見せ、仙台を圧倒した。 群馬の攻守の軸として活躍したアウトサイドヒッター藤井寧々は 「サーブ&ブロックが機能した。相手の対策も含めて自分たちがやるべきことをしっかり出せた」 と勝因を語り、 「バックアタックは練習の中で強化してきたが、なかなか試合の中では使えていなかった。勇気もいるが、今日はみんなで意識を強く持って打ち切ることができていた」 とコメントした。 「集中力を切らさずに戦えたのが良かった」 今季最後のホームゲーム、齋藤真由美監督は就任以来貫いてきた全員バレーで連勝を目指す。 「名前を呼ばれてコートに出るのは6人。メンバーはそれぞれバレーボールに対する価値観も違うし、誰かを選べば誰かが辛い思いをする。それでも、どういう立ち位置であってもグリーンウイングスのメンバーとして誇りとあきらめない気持ちを持って応援してくれる人たちに向き合って欲しい。選手たちにはそう伝えて、みんながそれに応えてくれた」 仙台戦には長年の盟友、益子直美さんも応援に駆け付けた。 10日に雌雄を決する浜松はGMに大林素子さんを擁し、群馬同様、国内最高峰リーグとなるSVリーグへの加盟申請を行っている。 レジェンドプレーヤーたちの想いも載せて加速するV2女子。現行のレギュラーラウンド最終戦はどのような結末を迎えるのだろうか。 3月9日終了時点での勝敗は下記の通り。 ・姫路(17試合17勝0敗、51ポイント) ・ルートイン(18試合13勝5敗、38ポイント) ・群馬(17試合12勝5敗、34ポイント) ・JAぎふ(18試合12勝6敗、32ポイント) ・浜松(17試合11勝6敗、35ポイント) ・仙台(18試合11勝7敗、33ポイント) ・熊本(18試合6勝12敗、20ポイント) ・大野石油(17試合4勝13敗、12ポイント) ・千葉(18試合1勝17敗、5ポイント) ・GSS東京(18試合1勝17敗、4ポイント)
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