YOASOBIの名前がない!発表された紅白歌合戦出場歌手、まだまだ可能性があるNHKの“隠し球”アーティストは?
オリンピックテーマ曲のYOASOBIはどこ?
他方で3年連続で出場してきたYOASOBIの名前が今年は見当たらない。これには業界関係者の間でも驚きが広がっている。 「2020年、『夜に駆ける』で初めてテレビ出演を果たしたYOASOBIは、昨年はNew Jeans、乃木坂46、Stray Kids、そして司会者の橋本環奈と共にアニメ『推しの子』の主題歌『アイドル』を披露し、『ジャニーズなき2023年のアイドルたち』を具現化した近年の紅白の功労者です。 そのため、業界関係者たちも“何があったんだ?”と動揺を隠しきれません。ヴォーカルの幾田りらは今年バラエティ番組に引っ張りだこだった印象です。 同じく名前がなかったあのとコラボ曲『絶絶絶絶対聖域』や『青春謳歌』を歌うことも予想されていたのですが……」(前出・カルチャー誌編集者) アジアツアーの真っ最中で多忙のため、辞退した可能性も高いが、YOASOBIはNHKのパリオリンピックのテーマ曲「舞台に立って」を担当していただけに、驚きの声も上がっている。 「2012年にこれまで頑なに出演を拒んでいたMr. Childrenが北京オリンピックのテーマ曲『ギフト』で、2016年に安室奈美恵が特設ステージから、リオオリンピックのテーマ曲『Hero』を熱唱して引退したことで、『NHKのオリンピックテーマ曲を担当したら、紅白出演は絶対』と思われがちです。 しかし、2000年にシドニーオリンピックのテーマ曲『Get U're Dream』を担当したZARDも、当時は『ついに顔出しで出演か?』と噂されていましたが、実現することはありませんでした」(レコード会社関係者) また、前出のカルチャー誌編集者は「舞台に立って」は楽曲として「弱い」のではないかと推測する。 「同曲はこれまでのYOASOBIの複雑な構成と展開が売りの楽曲と比べるとシンプルな作りです。 爽快感は聞いていて気持ちが良いのですが、いざ披露するとなると『夜に駆ける』や『アイドル』のような、視聴者をあっと驚かせるようなパフォーマンスに持っていきにくそうです。 初登場の年と昨年の演奏でハードルが上がりきってしまったようにも思います」 とはいえ、パリオリンピックがらみの特別企画は必須だ。 審査員席にはひとりは金メダリストが座るはずである。 そのため、前出のレコード会社関係者は「『舞台に立って』をBGMにパリオリンピックの名場面が流れるのでは?」と予想する。 さらに、50-50を達成した大谷翔平の快挙を讃えるコーナーや、八代亜紀さんと西田敏行さんの追悼企画もあるだろう。大晦日までまだ1ヵ月半あるが、引き続き、紅白歌合戦の動向に要注目だ。 取材・文/千駄木雄大
千駄木雄大