テレビドラマ版「ハリー・ポッター」、多様性重視で主役オーディション開始
米Maxが制作する新たな「ハリー・ポッター」テレビシリーズの主役3人を決める公開オーディションが始まった。米バラエティ誌の報道によると、制作側は人種や民族、性自認に関係なく、幅広い応募者を募っている。 オーディションの対象は2025年4月時点で9~11歳の子どもたちだ。イギリスとアイルランド在住者に限定されているが、人種や民族、性別、障がいの有無、性的指向、性自認などに関係なく応募が可能という。 キャスティングの告知文には「我々は包括的で多様性のあるキャスティングにコミットしている」と明記されている。これは、原作の映画版でハリー、ロン、ハーマイオニーを演じた白人俳優たちとは異なる背景を持つ子役が選ばれる可能性を強く示唆している。 応募者には2つの自撮りビデオの提出が求められる。1つ目は「ハリー・ポッター」作品以外から選んだ好きな詩や物語の朗読だ。2つ目は自己紹介と、家族や友人、ペットについて語るものだ。締め切りは2024年10月31日となっている。 撮影は2025年から2026年にかけてイギリスで行われる予定。J・K・ローリングの原作7冊をそれぞれ1シーズンずつ、計7シーズンにわたって映像化する野心的な企画となっている。 脚本家チームを率いるショーランナーは「メディア王 華麗なる一族」のフランチェスカ・ガーディナーが務める。また、「メディア王 華麗なる一族」をはじめ、「ゲーム・オブ・スローンズ」や「ラスト・オブ・アス」など、数々の大ヒットドラマの演出を手がけてきたマーク・マイロードが複数のエピソードを担当することになっている。 新シリーズは、原作の世界観を継承しつつも、より現代的で多様性に富んだキャストで「ハリー・ポッター」の物語を再構築するようだ。シリーズの放送開始は2026年を目指しているという。