仮設商店街6カ所に 輪島、町野で21店舗追加 輪島市補正予算案34億8700万円
●6日に市議会臨時会 輪島市は能登半島地震の被災事業者が共同で仮店舗を設ける「仮設商店街」について、市西部の門前町3カ所に加え、中心部の河井町で2カ所、東部の町野町で1カ所整備する方針を固めた。6日の市議会臨時会に提出する8月補正予算案に事業費11億2千万円を計上する。補正予算案の一般会計は34億8700万円となる見通しで、うち20億円弱を仮設商店街や仮設工房の整備に充て、なりわい再生をサポートする。 門前町の仮設商店街は、總持寺通り商店街の「禅の里広場」「旧酒井家」「堀端交流広場」の3カ所に計11店舗が入る予定で、9月末の完成を目指す。 これに加え、新たに河井町の「わいち商店街」と「観音町」で計17店舗、町野町の「東大野プール横」で4店舗が入居する仮設商店街を設ける方向だ。 輪島塗の臨時作業場となる仮設工房は従来計画の58室から70室に増やす。利用希望者が増加したためで、事業費8億円を盛り込み、伝統技術の継承と職人の離職防止につなげる。 このほか、門前町中心部と同町七浦地区を結ぶ市道にある「おさよトンネル」(約1・4キロ)の復旧事業費として5億円を計上。債務負担行為を設定し、県に事業を委託する方針だ。災害公営住宅用地などの先行取得費として特別会計6500万円を充てる。