なかのアセットが投信を設定へ、社外取に金融庁元長官の遠藤氏
(ブルームバーグ): なかのアセットマネジメントは、日本株と世界株に投資する公募投資信託を25日に設定する。3日に提出した有価証券届出書で明らかになった。同社による公募投信の設定は今回が初めてとなる。
同届出書によると、設定するのは日本株に投資する「なかの日本成長ファンド」とグローバル株に投資する「なかの世界成長ファンド」。日本株ファンドは長期的な利益成長が見込まれる企業に厳選投資する。世界株ファンドは複数のファンドに投資するファンド・オブ・ファンズ形式で運用。長期視点で世界の成長企業の株式に投資するとしている。
なかのアセットマネジメントは、セゾン投信創業者で同社会長を昨年6月に退任した中野晴啓氏が設立した運用会社。スパークス・グループや第一生命ホールディングス(HD)、ソニーフィナンシャルグループなどから出資を受けている。日本株とグローバル株2本のアクティブ投信を設定する計画を示していた。
中野氏はブルームバーグの取材に対し、同社の社外取締役に、金融庁元長官でソニーフィナンシャルグループ社長の遠藤俊英氏が1日付で就任したと明らかにした。主要株主のスパークスと第一生命HDからも社外取締役を招き、ガバナンス機能の強化を図るという。
2本の投信は楽天証券を通じて19日から募集を開始する。運用方針に共感を得られた同社を販売会社に選んだとしている。購入時手数料はなく、信託報酬は年率1.1%から。運用は、中野氏のほか国内運用会社出身者など7人体制で行う。
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Nao Sano, Satoshi Shizume