鈴木蘭々 48歳 デビューから約10年は「幸福を味わう余裕がなかった」
日テレNEWS
芸能生活35周年を迎えたタレントの鈴木蘭々さん(48)にインタビュー。デビューから現在までの芸能生活を振り返るグラフを書いていただきました。 【画像】歌手デビュー曲の誕生秘話を語る鈴木蘭々さん
■13歳でデビュー 当時の幸福度は“マイナス”
1988年、原宿でのスカウトをきっかけに芸能界デビューした蘭々さん。デビュー直後は、全くというほどオーディションに受からなかった時期が続いていたといいます。 ――13歳のデビューがマイナスなのは、なぜですか? 本当にオーディションっていうオーディションに落ちまくっていて、会社(事務所)も悩んじゃうくらい何にも受からない。20本受けて1本受かるか、受からないかくらい。 ――20歳の頃に上がってきたのはどうしてですか? 二十歳くらいで『泣かないぞェ』で歌手デビューして、いわゆる“CMの女王”とか2年間輝いたのもこの辺なんですけど。この当時もう本当に2年半くらい1日も休みがないぐらい働かせてもらっていて。当時やりたかった、やってみたかったことの全てをできたような状態だったにもかかわらず、なにか気持ちとしては、むなしさみたいな気持ちが大きくて。忙しすぎたっていうのと、自分の器が小さくて幸福を味わう余裕がなかった。他の人から見れば幸せのように見えたんだけど、あんまり“ぽやん”としちゃってたかな。
■23歳のニューヨーク留学が転機
二十歳の頃から仕事は充実していたものの、多忙のため幸福度はマイナスを示していた蘭々さん。1999年の23歳の時に挑戦したアメリカ・ニューヨークへの留学が大きな転機になったといいます。 ――23歳で(幸福度は)初めて0を超えるんですね? 23歳の時に、いろんな自分の中の引き出しの枯渇感みたいなものを感じて。憧れだった“ニューヨークに留学してみたいな”っていう思いがあったので、あの時忙しかったんでね、長く休むっていうことはちょっと許されないかなと思ったんですけど、今後のことも考えると。でも(事務所の)社長が“いいよ”って言ってくれたので、ニューヨークに留学してからすごく楽しい、楽しいって感じの時間だったんですね。心の余裕が生まれて(日本に)帰ってきてからは、一つ一つ自分の目の前に起こることに、昔よりもだんだん喜びが感じられるようになったっていうか。 ――留学後の30歳頃からは上がり続けているのはどうしてですか? ここら辺からものすごい“強メンタル”というか、メンタルが更に強くなっていって。実際、人生のいろんなことがあったと思うんですね。人と別れたりとか、大事な人がいなくなってしまったりとか。そういうことがあったんですが、自分のメンタルがものすごく強くなっていて。わりと、どんなことも次につながるための出来事だから、“これでいいんだ!”みたいな感じになっちゃってて。なので、そこら辺からも全然何かあっても、全然メンタルが落ちないっていう。それが今も続いている。