日本ハム・郡司裕也

　日本ハム・郡司裕也捕手（２６）が２２日、新リードオフマンとしての決意を示した。９日のソフトバンク戦から１０試合連続で「１番」起用が続いており、うち９試合で出塁、７試合で安打をマーク。この間チームも６勝３敗１分けと安定した戦いを続けており「（得点圏の）いい場面ではちょいちょい打てているので、出塁率であったり、１番打者としての役割をしっかり果たせるように。もっとできるんじゃないかなと思う」と意気込みを口にした。 　この日は２３日からの楽天戦（楽天モバイル）に向けて移動。昨季カード別最高の打率３割４分４厘（２本塁打）を記録した“お得意様”で、仙台は夏の甲子園準Ｖを果たした仙台育英時代に過ごした思い出の場所だ。慶大出身でここまでプロ通算５本塁打のうち４本を早大ＯＢから放っていることから「やっぱり（楽天の）エンジ色のユニホームを見ると燃えるものが…」と“郡司節”もさく裂させつつ「それは冗談として、牛タンがうまいからかな」と明るい表情で敵地に乗り込んだ。 　リードオフマンを託されて以降は出場１０試合で２ＨＲを含む１２安打を記録。捉えた打球が野手の好守に阻まれるケースも多く、新庄監督は「郡司くんの調子がいい」と打席内容も含めて状態の良さを高く評価している。 　現在チームは貯金３で首位ソフトバンクと１差の２位。昨年８月以来の５連勝、そして首位浮上を懸けて、まずは第１戦で元同僚のポンセと対峙（じ）する。「上の順位で戦うこと、ましてや自分が試合に出ながらっていう…。全てが初めてすぎるから今は楽しい。意気に感じて、毎日必死に結果を積み重ねていきたい」。移籍２年目の仕事人がチームを更なる上昇気流に乗せる。