玉城知事が本島北部の大雨被災地を視察 県の対応遅れを認める 懸命の復旧作業に中南部からも応援
玉城知事は13日、今月10日まで降り続いた大雨による被害を受けた本島北部の国頭村などを視察し、国と連携して復旧に取り組む考えを示しました。 【写真を見る】玉城知事が本島北部の大雨被災地を視察 県の対応遅れを認める 懸命の復旧作業に中南部からも応援 玉城知事は東村の有銘川で護岸が崩落した箇所や、国頭村比地の浸水被害の現場などを視察しました。 視察後には国頭村・大宜味村・東村の村長らが、被災者への生活物資や見舞金のほか、道路や公共施設の早期復旧などへの支援を玉城知事に要請しました。 玉城知事は視察後に報道各社の取材に応じ、国の予算を活用して被災者を支援できる災害救助法の適用をめぐる対応の遅れで被災者支援での予算活用が厳しい状況にあることについて、「連携ミスが生じた」と不手際を認めました。 ▽玉城知事 「(内閣府との)連携のミスが生じたということになっています」 「災害救助法の適用に向けて被災の調査を実施するとともに、災害救助法の適用がない場合であっても同等の支援が講じられるよう、担当部局に私の方から指示を出しています」 玉城知事は「被災者生活再建支援法」など、他の法律に基づいた支援を国と検討するとしています。 ■懸命の復旧作業に遠方からも応援 大宜味村では今月9日の大雨の影響で浄水場に土砂が流れ込み村内全域の約1700世帯で断水が続いていましたが、浄水場が復旧したことできのうから順次給水が再開しています。 13日午前には、田嘉里地区と押川地区でも断水が解消し村内全ての地区で給水が再開されました。 ▽田嘉里地区に住む女性 「トイレとか、洗い物も何もできない。3日間、大変だった」 泥で汚れた車をようやく洗えた女性は… 「当たり前に思っていた環境がそうじゃなくなったときに、本当に水の大切さを感じました」 一部の世帯では現在も水が出ない状態が続いていて、13日も村役場では午後7時まで飲料水が提供されています。 浸水などの被害が相次いだ国頭村比地では、周辺自治体や、中南部の消防職員など50人を超えるボランティアが集まり、がれきの撤去など復旧作業にあたりました。 ▽辺土名高校 島袋禮さん 「自然災害なので事前に防ぐことはほぼできないというか、人間が太刀打ちできないんですけど、その後の処理というか、片付けは人間とか地域の人々が協力し合ってできるものなので、今後もこういう活動をしていきたい」
琉球放送