道後温泉本館、6年ぶり夏衣装 すだれ250枚取り付け(愛媛)
趣のある涼を楽しんでもらおうと、愛媛県松山市道後湯之町の道後温泉本館に1日、天然アシのすだれ約250枚が取り付けられた。夏の装いへの衣替えは恒例行事だが、保存修理工事期間中はテント膜で覆われるなどしていたため、全館での実施は6年ぶりとなる。 市道後温泉事務所によると、すだれ掛けは少なくとも明治時代の改築当時から続いている。7月11日の全館営業再開に合わせ、休憩室などに冷暖房機器を設置したが、直射日光を防ぐ暑さ対策や伝統を残すため継続することにした。1日は市職員ら約10人により、大きいもので縦約180センチ、幅約90センチのすだれが西側から順次取り付けられ、そよ風を受けて優雅に揺れていた。9月末まで。
愛媛新聞社