「真価を問われる」戦い チーム唯一フル出場中、J1アビスパ福岡のCB田代雅也、ホーム広島戦も守り抜く
J1アビスパ福岡は10日、ホームでのサンフレッチェ広島戦(ベスト電器スタジアム、13日午後2時キックオフ)に向けた練習を公開した。 ■美デコルテ自慢!アビチア副キャプテン【写真】 チームで唯一、開幕から全7試合フル出場し、3バックの中央で2試合連続の無失点に貢献しているセンターバック(CB)の田代雅也は「真価が問われる」と現在2位の難敵との戦いでさらなる自信をつかむつもりだ。 3月30日のアウェー浦和戦でCBの中央を担っていた奈良竜樹が頭付近を強打して途中退場。田代が4月3日のホーム鹿島戦から中央を任される。「最低限のことはやれている。まだ、全く満足できるような感じではないですけど」。そう謙遜するが、1―0で勝利した鹿島戦ではゴール前の粘り強い守備で得点を防ぎ、0―0だった前節のアウェー名古屋戦では左右CBのドウグラスグローリ、宮大樹と連係を取りながら巧みにラインコントロールし、相手にチャンスを与えなかった。 今季無敗の広島はJ1最多タイの12得点にJ1最少の3失点。得点ランク2位の6点を挙げる大橋祐紀ら強力な攻撃陣を擁しており「後ろ(守備陣)が安定を与えて、フレッシュ(生き生きと)にフレキシブル(柔軟に)にアタック(攻撃)してくる」と気を引き締めた。 2022年に就任したスキッベ監督が率いる広島には、同年以降の公式戦通算0勝5敗1分けと分が悪い。昨季のリーグ最終戦では、後半の追加タイムに失点して0―1で敗れた。昨季加入の田代は同戦に先発して途中交代。「もちろん、前(広島の前線)に起点をつくらせたくないですけど、相手どうこうより、自分たちのスタイルをしっかりと持って戦う」。組織的で粘り強い守備で天敵からゴールを守り抜く。(向吉三郎)
西日本新聞社