【物議】“ふりかけ論争”が市議会で勃発!『残食』解決のための持参に市議らが異議「危機感と脅威を感じる」専門家指摘「なぜご飯が残るのか根本的な議論が不十分」
兵庫・川西市の市立中学校では2022年の2学期から給食が始まりましたが、3か月後の調査で白米が18%残っていると判明し、「ご飯残食」が課題となりました。 【こちらも大論争】「何のためにお宅の学校に通わせたのか!」『博多女子中学校』教員が願書“出し忘れ”…保護者説明会のやりとりを独自入手【写真を見る】
そんな中、川西市の市長は2023年の1学期、市内の全7中学校の3年生らと意見交流会を開催。その際、ある生徒から「ご飯がもったいないので、ふりかけ持参を認めてほしい」という声があがったことから、市の教育委員会が検討し、翌2学期から持参を認めました。
しかし、それに対し一部市議らが猛反発。黒田みち市議は2023年9月の市議会で、「給食は栄養面・安全面で徹底して管理をされている。おうちから違う食べ物を持って入ることが、これだけスムーズに行われてしまったことに、危機感と脅威を感じる」と異議を唱えました。
黒田市議に話を聞くと、「経緯確認のため情報開示請求をしたところ、公文書不在だったことも問題だ」としています。また、「私がこだわっているのは、教育の一環としての学校給食のありよう。丁寧な議論が必要なのに、あまりにも拙速。給食を作る人に思いを馳せることも必要だ」と話しています。
市の教育委員会は保護者に、「個包装の市販品、未開封1袋限定」「マヨネーズ・のりなどは不可」「生徒間の譲渡禁止」などルールを記載した説明書を配っていました。川西市・教育推進部長は、「残食数を減らすための応急的な対応」だとしています。
また、2023年12月に実施された給食アンケートでは、ふりかけ持参は『ほぼ毎日』が7.4%、『時々・何度か』が16.1%と、少数派だと判明。ふりかけ持参で『残食が減少した』と答えたのは、37.5%でした。
世間の声としては、「余りをなくせるのなら、賛成。持参する・しないは、それぞれ親御さんが決めればいい」「子どもと先生が議論して決めたこと。見守るべきだ」という声がある一方、「高級なふりかけを持ってくる子もいる。持ってこられない子がかわいそう」「ふりかけを使わず、出されたおかずとご飯をバランスよく食べ終えられるのも大事」との声もあがっています。
「健康栄養支援センター」管理栄養士・加藤里奈さんによると、ふりかけ持参のメリットは「ふりかけによりご飯が完食できるようになれば、必要な栄養補給を行えることはかなり大きい」、一方デメリットは「残ったご飯を安易にふりかけで食べることが習慣化し、ふりかけなしでご飯が食べられなくなること。そのまま習慣化すると、成人期でも塩分の過剰摂取につながるリスクも」、また今回の教育委員会の対応については、「ご飯の残食を減らすための早急な解決策になったことは評価できるが、なぜご飯が残ってしまうのか、根本的な議論は十分ではない」と話しています。 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年3月8日放送)
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