広島・野村祐輔

広島は27日、野村祐輔投手（35）が今季限りで現役引退すると発表した。カープひと筋13年の通算80勝右腕は球団を通じ「カープで13年間プレーできたことは誇りに思います。3度のリーグ優勝を経験させていただいたことはとても大きな宝物です」と感謝の思いをつづった。 【写真】ゴルフコンペで同組で回った黒田博樹氏と野村祐輔。濃密な１８ホールとなった 広島・広陵高から明大を経て、2012年にドラフト1位で入団。1年目に9勝を挙げて、新人王を獲得した。16年は16勝3敗で最多勝、勝率第1位のタイトルに輝いたが、21～23年の3年間は3勝のみ。昨オフに母校・広陵高を訪ねた際には恩師の中井哲之監督（62）に「死ぬ気でやります」と宣言した今季だったが、2試合登板にとどまり0勝1敗。5回4失点で黒星を喫した8月13日のDeNA戦（マツダ）の最後に1軍での登板はなかった。通算80勝64敗、防御率3・53。 現役時代に一緒にプレーした新井監督は「素晴らしい投手だった」とねぎらった。引退セレモニーが行われる10月5日のヤクルト戦（マツダ）で先発予定。デビューから210試合連続先発登板中の日本記録保持者が有終の美を飾る。（柏村翔） ■野村　祐輔（のむら・ゆうすけ）　1989（平成元）年6月24日生まれ、35歳。岡山県出身。広島・広陵高から明大を経て、2012年D1位で広島に入団。同年に9勝を挙げて新人王に輝き、16年は最多勝（16勝）と勝率第1位（・842）のタイトルを獲得した。通算210試合に登板し、80勝64敗、防御率3・53（27日現在）。177センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季年俸4450万円。背番号「19」