【プレイバック’94】互いに手を握りあって…鈴木保奈美&江口洋介 〝伝説のツーショット〟舞台裏
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’94年5月6日号掲載の「〝噂の二人〟保奈美と江口『タヒチ帰り』を独占直撃!」をお届けする。 【人目もはばからず…】すごい…保奈美と江口、本誌カメラの前で堂々の〝手つなぎ〟ショット 共演した『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)を始め、当時数々のヒットドラマに出演していた鈴木保奈美(当時27)と江口洋介(当時26)。交際が報じられてからも、とある事情から2人の交際については疑問視する関係者も少なくなかった中で、スクープとなった堂々のツーショットだ。(以下《 》内の記述は過去記事より引用) ◆すっかり安心しきった様子で彼に… 《小雨降る4月15日の早朝、新東京国際 空港で人目を引く一組のカップルの姿を見つけた。ショートカットに愛くるしい瞳の美女と独特の長い髪に長身の若者。これはもう一目瞭然、あの噂の2人、鈴木保奈美サン(27)と江口洋介クン(25)のツーショットなのである》 この日、保奈美と江口は南太平洋の楽園タヒチから約10時間かけて帰国したばかりだった。現地では1週間、2人だけの熱くあま~い〝婚前旅行〟を楽しんだという。その余韻なのか、長旅の疲れもよそに真っ黒に日焼けした2人の顔からは笑顔が絶えなかった。そんな2人を本誌は直撃したのだった。 《きっと秘密のプライベートバケーションだったのだろう。予期せぬカメラのフラッシュに「エッ、どうして…」と一瞬たじろいだ保奈美サンは、戸惑いの表情で彼を見つめる。そんな彼女の手を 「大丈夫、俺がいるから」とばかりに江口クンはギュッと強く握り締めた。すると、彼女はすっかり安心し切った様子で彼にほほ笑んだのだった。そして、彼はこちらの呼びかけにもだまって彼女を引き寄せ歩き続ける。サングラスの奥の瞳は瞬きもせず真正面を見つめていた。》 このとき、空港内の動く歩道で本誌の取材に気がついた2人は、一瞬、顔をこわばらせていた。そして戸惑った様子の保奈美は照れ笑いを浮かべながら、江口の陰に隠れてしまったのだ。だが、空港から出てきた時には少し落ち着いたのか、お互いの手をギュッと握り合い、堂々と歩いていた。言葉を発することはなかったものの、2人ともずっと笑顔を絶やさなかったのだった。 保奈美は’91年の大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』でヒロイン・赤名リカを演じて大ブレイク、その後『愛という名のもとに』、『この世の果て』(いずれもフジテレビ系)でヒットを飛ばし、人気女優となった。一方の江口も『東京ラブストーリー』では準主役ながらブレイクし、初めて主役となった『ひとつ屋根の下』(フジテレビ)が、現在でもフジテレビドラマ歴代最高となる37.8%を記録している。まさに人気俳優同士のビッグカップルだったのだ。 2人の交際が一部で〝疑問視〟されていたのは、保奈美とドラマプロデューサーとの不倫の噂が以前から報じられており、そちらが本命視されていたからだった。だが、この記事を掲載した本誌の発売直後の4月24日には〝映画館デート〟をしていた2人がワイドショーに直撃取材をされ、芸能リポーターとやりとりする様子などがテレビで流れることとなった。 こうして交際していることが広く知れ渡り「結婚間近か」と幾度となく報じられた保奈美と江口だったが、その後数ヵ月ほどで破局してしまったようだ。保奈美は翌’95年1月にモータースポーツジャーナリストと電撃結婚と離婚を経て、’98年11月にとんねるずの石橋貴明と結婚した。一方の江口も’99年6月に、歌手の森高千里と結婚したのだった。 結婚後、芸能界を引退していた保奈美だが、’08年から徐々に活動を再開、’08年には大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』で本格的に女優復帰した。’21年7月に石橋との離婚を発表したが、女優業は順調だ。そして、江口も今年オンエアされたドラマだけでも『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系)、『からかい上手の高木さん』(TBS系)など、変わらぬ活躍ぶりを見せている。 今にして思えば、そんな2人の交際は1篇のドラマを観ていたかのような感覚にさえ陥ってしまうのだ。
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