「原点はふくしま駅伝」引退を決意したのも…元マラソン日本記録保持者・藤田敦史さん【ふくしま駅伝レジェンドランナー(2)】
テレビユー福島
11月17日に行われる福島県市町村対抗の「ふくしま駅伝」。35年の歴史の中で、福島を代表する長距離選手を輩出してきました。大会のレジェンドランナーを振り返るシリーズ、2回目は、福島県白河市出身で、マラソン元日本記録保持者の藤田敦史さんです。 【写真を見る】「原点はふくしま駅伝」引退を決意したのも…元マラソン日本記録保持者・藤田敦史さん【ふくしま駅伝レジェンドランナー(2)】 藤田敦史さん(2018年)「陸上競技、走ることの楽しさを得られたのがふくしま駅伝。私の原点はふくしま駅伝にあるんじゃないかと思っています」 元・マラソン日本記録保持者で白河市出身の藤田敦史さん。初めての出場は1991年、中学生ながら社会人と一緒の一般区間10キロ。トップから5分遅れの「区間64位」に終わりました。この時の記憶が、藤田さんが陸上を続ける中で大きな糧になったといいます。 藤田さん「もともとはそれほど足が速くなかったというところからスタートして、あの弱かった頃の自分が常に現役時代は自分の中の原点として残っていた」 「努力を続けなければ、弱かった自分に戻ってしまう」 高校から本格的に陸上に取り組み、大学、実業団で努力を続け、2000年には当時の日本記録を樹立しました。 ■「潮時かな」引退を決意したのもふくしま駅伝 2008年、13年ぶりに出場したふくしま駅伝ではふるさとで一流の走りを披露。区間新で初の区間賞を獲得しました。 藤田さん(当時32・2008年)「私はこの大会で育った人間ですので、この大会でまた大きく育ちたいなと今回走って本当に思いました」 その4年後、36歳で再び出場した「ふくしま駅伝」。藤田さんは思ったような記録が残せず、引退を決意したといいます。 藤田さん(2018年)「最後の2012年に出たふくしま駅伝の時にそろそろ潮時かなと思えたことは偶然ではなく、必然だったのかなって。実業団とか大学でやっている競技者が帰ることでまた福島が元気になると思いますし(県民が)ふくしま駅伝を通して郷土愛を高めてもらえれば復興への力となるんじゃないか」 藤田さんは現在、母校の駒沢大学で陸上部の監督を務め、後進の育成に励んでいます。
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