詐欺被害、声かけ防ぐ 従業員機転、コンビニに感謝状 三重・四日市南署
【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして三重県警四日市南署(中西通署長)は3日、同市中川原のセブン―イレブン四日市中川原1丁目店の大森啓恵店長(55)と従業員の柳原愛子さん(39)に感謝状を贈呈した。 3月14日午後4時半ごろ、携帯電話で通話をしながら来店した高齢男性がギフトカード4万円分の入金を申し出た。不審に思った柳原さんが用途を尋ねると、「パソコンがハッキングされギフトカードが必要と言われた」と説明。柳原さんは特殊詐欺被害を疑い、電話を替わって断るなど、適切な対応で被害を未然に防いだ。 贈呈式で、中西署長は「適切な機転によって被害を水際で食い止め警察活動に寄与された」と感謝状を手渡した。柳原さんは「店長の指導で普段から詐欺の未然防止を心がけていました。被害を防げて良かった」と話していた。 県内の特殊詐欺等被害は1月から2月末現在で34件、被害額は約6870万円、同署管内では5件、約3042万円で、前年比は管内の被害額のみ増加している。
伊勢新聞