マカオ、2024年1~9月の旅客1人あたり平均消費額は約4.1万円…コロナ前2019年から36.9%増
マカオ政府統計・センサス局は11月7日、今年第3四半期(2024年7~9月)及び1~9月累計の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。 今年1~9月累計の旅客総消費額は前年同時期から8.0%増の562.1億パタカ(日本円換算:約1兆0735億円)。インバウンド旅客数が30.1%増だったことが主要因。内訳は宿泊を伴う旅客が5.1%増の460.3億パタカ(約8791億円)、日帰り旅客が22.9%増の101.8億パタカ(約1944億円)。コロナ前2019年の同時期との比較でも17.5%増。 旅客1人あたりの平均消費額は前年同時期から17.0%減、2019年同時期から36.9%増の2168パタカ(約4万1400円)。アフターコロナが始まったばかりで経済活動が正常化し、旅客消費が集中したことでベースが上がったことが減少要因とみられる。 消費モデル別では、旅客消費全体の45.6%をショッピングが占め、以下は宿泊の25.5%、飲食の20.8%と続いた。マカオ渡航目的別の旅客1人あたり平均消費額は、ショー・催事観覧が5211パタカ(約9万9500円)、MICE参加が4439パタカ(約8万4800円)と高く、トランジットは495パタカ(約9500円)と低かった。 主な旅客ソース別の1人あたりの平均消費額については、中国本土が2487パタカ(約4万7500円)、香港が1078パタカ(約2万0600円)、台湾が2106パタカ(約4万0200円)で、それぞれ前年同時期から21.7%、11.3%、7.9%減。ただし、2019年同時期との比較では、それぞれ39.8%、14.8%、55.0%増に。中華圏以外の国際旅客については、2019年同時期との比較で全体が59.8%増の2544パタカ(約5万0500円)となったほか、北東アジアの韓国が2531パタカ(約4万8300円)、日本が1947パタカ(約3万7200円)で、それぞれ52.8%、16.2%増、東南アジアのシンガポールが2812パタカ(約5万3700円)、タイが2617パタカ(約5万円)、マレーシアが1845パタカ(約3万5200円)で、59.0%、1.4倍、27.6%増。 今年第3四半期の旅客総消費額は前年同時期から6.0%減の184.2億パタカ(約3517億円)、旅客1人あたりの平均消費額は15.4%減の2002パタカ(約3万8200円)で、減少幅は前の四半期からいずれも拡大。コロナ前2019年の同時期との比較では旅客総消費が21.2%増、1人あたり平均が30.7%増。