〈ダブル女帝がにらみあい〉“不出馬説”も囁かれる小池氏が不気味な沈黙を続ける理由。公約を発表できない蓮舫氏は視察&演説で様子見も支援する共産党は大はしゃぎ…七夕決戦の行方は?
6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選。これまでに広島県安芸高田市の市長を務めてきた石丸伸二氏やタレントの清水国明氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏ら30人以上が立候補の意向を表明し、過去最多の候補者による都知事選となる可能性が高まっている。その中でも、戦いの中心となるとみられているのが、“都の女帝”小池百合子都知事と“立憲の女帝”蓮舫氏。だが、小池氏は告示まで2週間を切っても出馬表明をせず、自らへの注目を最大限に集める狙いだ。2人の女帝のにらみ合いの行方は……。 〈お宝画像?〉1995年のキャスター時代の蓮舫氏と、約40年前若かりし頃の小池百合子氏
自民のお膳立てでの出馬表明を取りやめ
「これまで進めてきた少子化対策はさらに力強く進める。また、その必要性があると思う」 小池氏は6月7日の定例記者会見で、自身が進める少子化対策を誇り、継続の必要性を語ったが、注目される都知事選3選出馬については明言しなかった。 「もともと小池氏は、6月4日の都議会代表質問で自民党から3選出馬について尋ねられ、それに答える形で出馬表明することを検討していました。都民ファーストの会ではなく、自民党のお膳立てと支援を受けることを前面に出す予定だったのです。 ただ、都内でも港区長選などで自民候補が相次いで敗れ、相変わらず自民党への逆風が続いていることや、蓮舫氏が5月27日に出馬表明し、自民と小池氏の近さを批判したことを受け、自民との距離感をどう演出すればいいか思案しています。 あまりに出馬表明が遅れているため『不出馬説』も取りざたされるなど、小池氏の出馬表明のタイミングに関心が集まっていますが、これも自身に対する注目度を最大限高める作戦でしょう」(自民関係者) 折しも、5日には東京都の合計特殊出生率が初めて1を切り、0.99となったことが発表されたが、少子化対策の一環として都独自のマッチングアプリを実用化するという施策には「若者の所得向上のほうが先だ」などと批判も浴びている小池氏。 都庁でのプロジェクションマッピングにも「税金の無駄」と厳しい声が上がるなど、小池氏の政策が広く支持されているとは言い難い状況だ。 さらに、2016年の都知事選で公約として掲げた『残業ゼロ』『満員電車ゼロ』などの『7つのゼロ』は達成できていないとして、蓮舫氏は小池氏批判を強めている。 「蓮舫氏は、自身が先に公約を発表して、それ以上にインパクトのあるものを後から小池氏に出されることを懸念しています。一方の小池氏も、自身は『都政に専念』という名目のもと出馬表明や公約発表を遅らせ、蓮舫氏の出方を見極めたい。2人のにらみ合いが続いています」(全国紙政治部記者)