7月2日に都議選投開票 選挙前の各会派勢力図を確認
任期満了に伴う東京都議選があす2日、投開票されます。127議席をめぐり、42選挙区に259人が立候補しました。選挙前の都議会各会派の構成を確認します。 会派とは、政党と同じ、あるいは政党よりも小さな集合体で、政党との違いは所属する議会で活動をするためにつくられた現職議員の集まりということです。都議会の場合、委員会のポストや議会の発言時間なども会派の人数で割り振られているなど、各会派が持つ議席数がさまざまな議会運営の基準になっています。
最大会派は東京都議会自民56人 都民ファーストは5人
選挙直前の会派構成は、最大会派が東京都議会自由民主党56人、次いで都議会公明党22人、東京改革議員団18人、日本共産党東京都議会議員団17人、都民ファーストの会東京都議団5人、都議会生活者ネットワーク3人と無所属で深呼吸の出来る東京、東京みんなの改革、日本維新の会東京都議会、新風自民党、都民塾の会それぞれ1人の計126人(1人欠員)となっています。
前回選挙で自民が最大会派に返り咲き 民主は第4会派に転落
この議員たちが当選した4年前の2013年選挙結果を振り返ってみましょう。 自民は立候補した59人全員が当選し、最大会派に返り咲き。次いで公明が6回連続候補者全員当選で23議席をとりました。第3会派となったのは改選前の議席から17議席へ躍進した共産。その前の選挙で43議席をとり、第1勢力だった民主は15議席と惨敗し、第4会派になりました。またその前の選挙で1議席だったみんなの党が7人当選で健闘。生活者ネットワークは1議席増の3人当選、日本維新の会は2議席、無所属1人という結果でした。
都議選前に小池知事支持、離脱、合流めまぐるしい動き
前回選挙時の都知事は猪瀬直樹氏でしたが政治資金提供問題で辞任。2014年2月には舛添要一氏が就任しましたが、やはり政治資金の使途問題で辞職に追い込まれ、昨年2016年8月には現小池百合子知事が就任。都議会任期4年間は、かつてない都知事の交代劇が繰り広げられました。 また小池知事就任後、知事立候補の経緯から、議会最大会派の自民が対立。しかし、小池知事に対する都民の高い人気から、知事と議会のさまざまな会派の関係に変化が生じました。 「みんなの党」から改名、唯一知事選から小池知事を支援してきた「かがやけTokyo」はことし1月、「都民ファーストの会」に改名。公明は自民との連立を解消、知事支持に回りました。このほか、旧民主の都議会民進党と旧維新の民進党都議団が合流、「東京改革議員団」となったほか、自民から離脱し、新風自民発足や、生活者ネットワークも小池知事支持を明らかにするなど、選挙直前まで動きが続きました。
今回の選挙の立候補状況は自民60人、公明23人、共産37人、民進23人、都民ファースト50人、生活者ネットワーク4人、維新4人、社民1人などとなっています。選挙後各会派の勢力図はどのように変化するのか。 投票は7月2日午前7時から午後8時まで。ただし「西多摩」の檜原村と奥多摩町、「島部」の新島村は午後6時までで、即日開票されます。