国民民主・玉木雄一郎氏 “年収103万円の壁”満額引き上げに自信「予算案を見て、できるわと」
国民民主党代表を役職停止処分になっている玉木雄一郎衆院議員(55)が6日、BSフジ「BSフジLIVEプライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、年収103万円の壁の引き上げをめぐる数字について解説した。 自民、公明両党との3党協議で、引き上げについては合意した。国民民主は、103万円に決まった当時から最低賃金が1・73倍に上がったことを理由に、178万円への引き上げを求めているが、先月27日に閣議決定した税制改正大綱に盛り込んだ額は123万円への引き上げにとどまっていた。 この税制改正大綱について、玉木氏は「特段の財源確保措置を要しない」と書かれていることに言及。「“控除を上げたら新しい増税をしないといけない。歳出カットしなければいけない”とあれだけ言っていたのに、自分たちが20万を上げる時には、“新たな財源確保措置を要しない”とまで書いているってね。だから、できるんですよ」と指摘した。 大綱の20万円引き上げという数字については、「20万引き上げだったらできる。だったら21万ならできないか。22万ならできないのか…我々は75万と言っているけど、その間があるだろうと。そこはまだまだいろいろできる」と、まだまだ交渉の余地があることを確信したという。 また、来年度予算案にも言及した。来年度予算は約115・5兆円。歳入は過去最高の税収78・4兆円を見込んでおり、昨年度から8・8兆円も増加した。玉木氏は「5年間で18兆、国だけで税収が増える。地方でも5兆円。増えるので、23兆円、税収が増えている。逆に言うと、5年間で23兆円の新たな税負担を国民にお願いすることになっている」とした。18兆円の税収増について、「他の税収が全部同じだとしたら、18兆円って、消費税の税率で言うと7%増税したのと同じような税負担を、国民に5年間でお願いしたことになる」と、驚愕の数字を提示。「やりすぎだと思う」と指摘した。 あらためて玉木氏は「来年度予算案を見て、178万、できるわと思いました」と、党が提示した金額通りの引き上げに自信を見せた。