灰のように燃え尽きる日が迫っていたとしても・・・
また、近ごろのプレミアリーグでは、アーセナルのジョルジーニョが一目置かれている。マーティン・ウーデゴーア、デクラン・ライス、ブカヨ・サカなど、若手・中堅が主力を構成するノースロンドンの強豪でも、ロッカールームで最も信頼を集めるのはイタリア代表歴を持つプレーメーカーだという。
さらに、リヴァプールはフィルジル・ファン・ダイク、アリソン・ベッカー、アンディ・ロバートソン、そして遠藤といった30代のおとなたちが、ティーンエイジャーを次のレヴェルに引きあげようとしている。
先述したモドリッチも終盤戦に向けて調子を上げ、マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督もその実力を再認識した。
みずみずしい若手の台頭には胸が躍るが、酸いも甘いも噛み分けた強者たちのエッセンスも捨てがたい。
灰のように燃え尽きる日が迫っていたとしても、勝利のために身を粉にする姿は美しい。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹