大学無償化って、子どもが3人以上なら「年収1000万円」のお金に困ってない世帯も利用できるんですか？ 正直「不公平」に感じてしまうのですが、本当に全員が無償で通えるんですか？
従来の制度も併用して利用可能
新制度の目的は「子どもが何人いても、大学進学にかかる授業料等の負担を最大2人分までにする」ことであり、同時に多くの子どもを扶養する時期の家計負担を減らす狙いがあります。 そのため、3人の子どもがいる世帯で、すでに第一子が卒業して扶養から外れている場合は新たな無償化制度は利用できず、扶養の子どもが2人以下の世帯と同じく、「従来の無償化制度」が利用できます。所得制限はありますが、授業料等免除と現金支援である給付型奨学金が利用可能であるため、対象となる制度は積極的に利用しましょう。
まとめ
2025年から始まる大学無償化制度は、一見3人以上の子どもがいれば優遇されているように感じられますが、制度の目的が「子どもの数や経済状況にかかわらず、授業料等の負担を最大2人分までにする」ことであるため、実際に子ども全員を無償化で進学させることは非常に難しいといえます。 第一子が卒業し扶養から外れた場合は、第二子以降は従来の無償化制度のみの利用となり、所得制限のある制度のみが利用できます。そのため、世帯収入が1000万円以上と高額であっても、必ず有利に制度を利用できるわけではないことを知っておきましょう。 出典 文部科学省 多子世帯の大学等授業料・入学金の無償化について 文部科学省 学びたい気持ちを応援します 執筆者：FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
