打撃2冠の山川にブーイングの影響なし? ソフトバンクに迫る日ハムとロッテ【読者に聞いた優勝予想】
阪神で「新戦力」を理由に挙げたのは8票と低かったが、昨年11月に契約を結んだ前大リーグ・レイズのハビーゲラ投手は、抑え、中継ぎで活躍している。 そして、優勝予想の票が少なかった下位3チームは、DeNA18票、広島16票、ヤクルト12票だった。 自由記述は、DeNAは「若手がよくがんばっている」「筒香嘉智が戻り、どこまでいくか」、広島には「監督の采配」「栗林」、ヤクルトには「オスナ、サンタナの活躍」「長岡など若手の成長」などと、注目選手に期待するコメントが目立った。 パ・リーグも上位3チームを中心に紹介する。 ■FA移籍の山崎福也に期待の声 優勝予想3位は、日本ハムで25票。 昨季は2年連続最下位に沈んだ日本ハムだが、シーズン前の大型補強の効果が出ているのか、現在、首位と4.5差の2位につけている。 優勝予想の理由で一番多かったのは、「監督力」で15票。新庄剛志監督について「文句なく好き」「監督が真摯に若い選手を育て上げてきた」といった回答があった。 続いて「投手力」が10票。自由記述では、FAでオリックスから獲得した山崎福也投手に「期待する」といった回答があった。実際、これまでに8試合登板し、5勝をあげている。「攻撃力」「新戦力」はいずれも7票だった。 優勝予想の2位は、昨年のリーグ覇者のオリックスで43票。今シーズンは、阪急時代の1978年以来となる4連覇を目指すが、現在、首位とは11ゲーム差がついての4位と苦戦している。 優勝予想の理由では、「投手力」が26票、「打撃力」が24票と多かった。投手では、山本由伸(現ドジャース)や、前述の山崎が抜けた影響は大きいようだが、自由記述では「投手力の多少のダウンは仕方ないが、打撃陣が頑張ってくれると信じている」「総合力の差が効いてくる」と、3連覇したチーム力に期待する声が目立った。
“ナカマジック”とも言われる中嶋聡監督の采配に期待する「監督力」は12票、「新戦力」は3票と少なめだった。 そして、パ・リーグの優勝予想の1位は、181票(68%)と両リーグトップの票数を集めたソフトバンク。 ■「山川の加入」「近藤のがんばり」 理由では、「打撃力」が159票と群を抜いて多かった。これまでの試合を見ても、その打線の破壊力はすさまじい。21日の楽天戦では23安打21得点と圧勝。現在、リーグ打撃部門は、本塁打、打点で山川穂高、出塁率、安打で近藤健介がトップに立ち、柳田悠岐が安打で2位。盗塁は周東佑京がトップと主要部門を独占している。 自由記述には、「他に対抗(できる)チームが無い」「選手一人一人の打撃が素晴らしい」「山川の(西武からの)加入は大きい」「近藤のがんばり」「打撃がすごい」と打線に関するコメントが多かった。 「攻撃力」にトップは譲ったが、「投手力」も74票と多かった。現在、チーム投手成績も防御率2.06でトップだ。個人成績では、モイネロ、有原航平がそれぞれリーグ2位と3位、オスナがセーブで、松下裕樹がホールドポイントでそれぞれトップに立っており、投打で強さを見せている。 「新戦力」は30票。西武から移籍当初は調子が上がらない時期もあった山川だが、現在は大活躍している。「監督力」も29票とほぼ同数。今年から指揮を執る小久保裕紀監督は初の1軍監督だが、2022年から2軍監督、以前には日本代表の監督なども務めており、指導者としての経験は豊富だ。昨年は優勝したオリックスに15.5差をつけられて3位に終わっており、今年は常勝軍団の復活を目指す。 優勝予想4位以下のチームは、ロッテ10票、楽天、西武がいずれも3票とふるわなかった。ただ、ロッテは交流戦前に8連勝と調子を上げており、2位とは0.5ゲーム差の3位。自由記述では、佐々木朗希のピッチングに期待する声があった。楽天には「今江敏晃新監督がやってくれる」、西武には「今は苦しんでいるが、苦しんだ分だけ楽しさがやってくる」といった回答があった。 交流戦は、6月16日まで。
矢崎慶一