直径30センチ 重量1キロ、巨大お好み焼き「大坂城」/大阪
大阪グルメの王道と言えば、やはりお好み焼きでしょう。でも、こんな超ジャンボなお好み焼きは見たことがない。行列の出来るお好み焼き屋『ゆかり』の名物で、その名も「大坂城」! いったい、どんな巨大グルメなのか? 創業昭和28年、お好み焼きの老舗の名店「ゆかり曽根崎本店」を訪ねた。ここは1階2階、各48席、24テーブル。全国に10店舗(大阪に7店舗、東京方面に3店舗)を展開している。 「考案したのは先代社長です。大きいお好み焼きを作りたいということで、通天閣にするか、大坂城にするか、その2つの中から大坂城に決めたと聞いてます。最後にかつお節をたっぷり盛って、天守閣に見立てています」(ゆかり、取締役営業部長の花房健次さん) 直径約30センチ、重量約1キロ(3~4人前)。鉄板からはみ出さんばかりで、まさにビックリ仰天。有頭エビ3尾、貝柱、豚ロース、ムキエビなど、卵も合計6個も使用する。
1972年に誕生。今でも月に60枚から80枚出る
この「大坂城」は、昭和47年(1972年)に誕生した。 「初めはタコや牛肉も使ってましたが、試行錯誤の末、現在の具材になりました。焼くのにも20分ほどかかります。今でも月に60枚から80枚は出ますね」(同) これだけ大きいと、食べ方にも工夫がいる。 大胆に真ん中からざっくり大テコを入れ、さらに小テコで食べやすく切って皿に取り、ガッツリかっ喰らうと、さすがに旨い。豊富な具とアツアツに焼けた生地、それに濃厚なソースとマヨネーズが絶妙に絡み合っている。どんどん食が進み、ビールも同じように進む……。食い倒れの街らしく、大阪ではお好み焼きや焼きそばをみんなでわいわいがやがやと食すのが好きだが、東京ではむしろ1つ1つをきちんと食べるそうで、微妙に食文化が違うようだ。 人気ナンバーワンの特撰ミックス焼きや、定番の豚玉、オリジナル品など、お好み焼き・焼きそばメニューはざっと40種類あり、大坂城は4400円(税込)。「安全、安心、健康、信頼。これをオープン当初から守ってきました。これからもサービスと味にこだわっていきたい」という。 問い合わせは、ゆかり曽根崎本店(06-6311-0214)へ。 (文責 フリーライター・北代靖典)