クレディ・スイスの主力不動産ファンド、23年リターンはマイナス22%
(ブルームバーグ): クレディ・スイスの主力不動産ファンドが昨年、世界的な不動産市況悪化の影響を免れず、投資家に大きな損失を与えた。
20日の資料によれば、「クレディ・スイス・リアル・エステート・ファンド・インターナショナル」は2023年の投資リターンがマイナス22%だった。保有不動産の時価総額は31%減り25億2000万スイス・フラン(約4300億円)になったという。
オフィス物件を重視した同ファンドの成績低迷は、金利上昇に加え、仕事と消費のパターンが変化し、米国と欧州の商業用不動産市場が動揺したことが背景。資金調達コストの上昇は、一部の不動産投資家に流動性不足をもたらし、時には大幅値引きでの資産売却を急がせた。
原題:Credit Suisse Fund Lost 22% for Investors Amid Real Estate Shock(抜粋)
--取材協力:Jack Sidders.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Paula Doenecke, Myriam Balezou