好カードで開幕 投の東北vs打の山梨学院 センバツ第1日
◇第95回記念選抜高校野球大会第1日第1試合 東北―山梨学院(10時半開始予定) 【開会式リハーサル 行進の練習をする選手たち】 開幕試合は注目の好カードとなった。東北(宮城)の大会屈指の投手力と29年ぶりに関東王者に輝いた山梨学院の強力打線がぶつかり、ハイレベルな攻防が繰り広げられそうだ。 東北は188センチの本格派右腕・ハッブス大起投手(3年)と制球力の高い左腕・秋本羚冴(りょうご)投手(3年)のタイプの異なる左右の二枚看板を擁する。山梨学院は昨秋の公式戦で1試合平均得点7・9をマークした強打を誇る。高校通算40本塁打超を誇る4番の高橋海翔(ひろと)選手(3年)を軸に下位まで打線に切れ目がなく、小技に機動力と多彩な得点パターンがある。東北の2投手の出来が焦点になるだろう。 米国人の父と日本人の母を持つハッブス投手は140キロ台半ばの直球に力がある。リリーフの軸となる秋本投手は昨秋の公式戦で30回余りを投げて防御率0・00と抜群の安定感を見せた。打線は試合終盤に勝負強さを発揮するなど粘り強さがある。 山梨学院は緩急巧みなエース右腕の林謙吾投手(3年)を支える守りも堅実だ。総合力が高いだけに、先手を奪えば勝機が広がる。【長宗拓弥】