『闇をあばいてください』元生活安全部長から文書受け取った北海道の記者「内部告発と理解した」…鹿児島県警情報漏えい問題
南日本放送
警察情報を漏らしたとして逮捕された県警の前の生活安全部長から「情報を受け取った」という北海道の記者がMBCの取材に応じました。本田容疑者が郵送したとされる情報について「内部告発だと理解した」と話しています。 【画像で見る】『闇をあばいてください』元生活安全部長から文書受け取った北海道の記者「内部告発と理解した」 (北方ジャーナル記者 小笠原淳さん)「『闇を暴いてください』と書いてあった。内部告発のたぐいだろうなと」 この事件は県警の前の生活安全部長で元警視正の本田尚志容疑者が、現職当時に入手した警察情報を記者に郵送したとして逮捕・送検されたものです。 本田容疑者は「野川明輝本部長が、現職警察官の盗撮事案を隠蔽しようとしたため記者に情報を送った」と主張していて 野川本部長は「隠蔽の意図は一切ない」と否定しています。 本田容疑者から文書を受け取ったという北海道の北方ジャーナルの記者小笠原淳さんです。MBCの取材に応じました。 4月3日に届いた封筒です。 中には「闇をあばいてください」と書かれた紙と一緒に、県警が当時発表していなかった3つの事案の概要がまとめられていたといいます。 (北方ジャーナル記者 小笠原淳さん)「警察官による盗撮事案、ストーカー行為・不正請求。いわゆる内部告発や公益通報、発表されてないものがあるぞという訴えだと理解できた」 封筒の中にはそのほかにも。 (北方ジャーナル記者 小笠原淳さん)「問い合わせ先ということで、前刑事部長の名前と連絡先が書いてあった。未発表事案について調べたいのであれば、この人が詳しいというニュアンスじゃないかと想像できた」 封筒には差出人が書かれていませんでした。小笠原さんは「本田容疑者とは面識がない」ということで、逮捕されたあとに差出人が本田容疑者だと気づいたといいます。 (北方ジャーナル記者 小笠原淳さん)「九州のウェブメディアに、鹿児島県警絡みの記事を書いたことがあるので、それを見て名前を覚えていたのだろうか」 小笠原さんは「自分が過去に記事を寄せたことのある福岡のウェブメディアなら、この件を取材してくれるかもしれない」と考え、文書のデータを送ったということです。