86歳・伊東四朗、舞台出演も「本当に危なくなるかもしれません」 三宅裕司とウィットに富んだかけあい
タレントの伊東四朗(86)が5日、都内で行われた熱海五郎一座『スマイル フォーエバー~ちょいワル淑女と愛の魔法~』製作発表記者会見に出席。同作への出演を果たすが、自己紹介を兼ねたあいさつでは、自身の近況を伝えながら、ウィットに富んだ内容で沸かせた。 【集合ショット】渡辺正行、春風亭昇太ら豪華な面々が登場 伊東は「さっきから、ここに座っていて、なんでここにいるんだろうと、ただのジジイになってまいりました。みなさん、この危なさは覚えておいてください、どっかで本当に危なくなるかもしれません。途中でせりふ忘れたりするのが、一番怖いです」とニヤリ。三宅裕司からオファーを受けたときの心境を向けられると「なんですか?」と聞き返すと、三宅が「横文字入れないでください。出演依頼です」とすかさずフォローするなど、息のあったかけあいを見せた。 伊東は改めて「信じられなかったですね。最近の私のジジイぶりを見たら、ちょっと声をかけるのは勇気がいると思うんですよ。でも、それを題材にして、ちょっとその性格を芝居に生かそうと(三宅が)言ってくれた時に、じゃあオレにでもできるかなと思って、参加することを喜んだんですけど、実際はどんな役なのか、全然知りません。私は何者ですか?」と笑顔で呼びかけた。 三宅が中心となって2006年に旗揚げしたのが“伊東”ならぬ“熱海”、“四朗”ならぬ“五郎”で「熱海五郎一座」。これまでアドリブや一発ギャグなどの瞬間芸ではなく、練り上げられた台本とその設定の中でそれぞれが役柄をきちんと演じることで生まれる笑いを作り上げてきた。2014年に新橋演舞場へ進出し、毎年多くの観客を大爆笑の渦に巻き込んできたが、今年はそれから10回目の記念公演となる。 こうした経緯があることから、今回熱海五郎一座の法被を着た感想について向けられるも、伊東は「どういう気持ち?それはうれしいですよ。だって、熱海五郎一座に出ないと着られないんですからね。以上です」と淡々とコメント。出演者のコメントが長すぎると判断された場合に、司会者から鳴らされる“チン”を促すように、伊東が自ら「チン!」と発すると、三宅が「伊東さん、そこは『チン』じゃなくて『ニン』です」と伊東の代名詞にかけた返しで、笑いを誘っていた。 会見にはそのほか、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之、松下由樹も出席。同作は、6月2日から27日まで新橋演舞場で上演される。