“ピンク・フロイドを創った男”の人生を映す 『シド・バレット 独りぼっちの狂気』公開へ
シド・バレットの人生を紐解くドキュメンタリー映画『Have You Got It Yet? The Story of Syd Barrett and Pink Floyd(原題)』が、『シド・バレット 独りぼっちの狂気』の邦題で5月17日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開されることが決定した。 【写真】『シド・バレット 独りぼっちの狂気』場面カット(複数あり) ピンク・フロイドを創った男として、初期には活動の中心でありながらも、5年あまりで表舞台から姿を消したバレット。本作は、そんなバレットの“狂気”と“天才”の真相に、多数の証言と記録映像、幻想的な映像パートで迫る。ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスンらピンク・フロイドのメンバーのほか、実妹ローズマリー、幼少期の友人や美術学校時代の教師や学友、ピート・タウンゼント(ザ・フー)やグレアム・コクソン(ブラー)らミュージシャン、ミック・ロックやダギー・フィールズら写真家、美術家、歴代のガールフレンドまで数十名が登場する。 さらに、ロンドンのアンダーグラウンド・カルチャーの巣窟、UFOクラブでのライトショーや、デビュー間もないころの初々しいスチルにMVなど、上昇気流に乗るバンドの姿をとらえた場面から、ストレスとドラッグに苛まれ精神の均衡が崩れ、バンドを去ったのちの秘話までが映し出される。 監督と聞き手を務めたのは、バレットの旧友にして、レッド・ツェッペリンやブラック・サバス、そしてピンク・フロイドのアートワークでも名を馳せたアート集団「ヒプノシス」のストーム・トーガソン。トーガソンの死後、映像作家のロディ・ボグワナが意志を引き継ぎ完成させた。 ドキュメンタリー映画『シド・バレット 独りぼっちの狂気』予告編 あわせて公開された予告編では、バレットの音楽史における存在の大きさや、出会った頃を回想する関係者の声が映し出されている。 また、ピーター・バラカンからコメントが到着。「この映画でようやく実像が浮かび上がってきます」と、バレットの新たな一面に触れられる本作の魅力を語った。 ■ピーター・バラカン コメント シドはイギリスのサイケデリック期を築いた張本人の一人。 ピンク・フロイドを離れた後は多くの憶測の中に隠された人物でしたが、フロイドのメンバーをはじめ、関係者、友人、恋人たちが詳細を語るこの映画でようやく実像が浮かび上がってきます。
リアルサウンド編集部