大分県国東市で23日の夕方に目撃されたのは、車のボンネットに乗ったサルです。 「ちょっと、どいて、どいて」 人を恐れないサルが、周辺では度々目撃されているといいます。 住民の訴えもむなしく、サルはなかなかその場を離れませんでした。そしてこの直前には、なんと、サルが撮影者の体をよじ登ってきたのです。 「登ってくるなって！　いやー、ちょっと待って。やばい、やばい、やばい、やばい」 撮影者にケガはなかったといいますが、当時の状況について、家族は… 動画撮影者の家族 「大人のサルというよりは子ザルに近い小ぶりな感じで。人なつっこいみたいで、威嚇しているそぶりは全然なかったです」 人間に近づく人なつっこいサル。 動画撮影者の家族 「友人から『きのう出たよ』とは聞いていたので、気をつけてはいたけど、目の前に来るとは思ってなかったので、すごくびっくりしました」 市によると、こうした子ザルがこの半年ほどの間に各地で目撃されているというのです。 同じ個体とみられる子ザルが最初に目撃されたのは、大分空港近くの病院です。そこから北に20キロほど離れたトンネルの近くでも、以前、目撃されたといいます。そして、23日に動画が撮影されたのは、そこから南に15キロほどのところでした。 市によると、今のところ被害は確認されていませんが、オリを設置するなどして捕獲を試みているといいます。 縦横無尽に動き回っているとみられる人なつっこい子ザル。 動画撮影者の家族 「子供がもしサルと遭遇したときに、対応が子供ではできないと思うので、もし襲われたらと思うとすごく怖いです」 市は、サルを見かけても近づかないよう注意を呼びかけています。