シン・ヒョンスン“ドグク”「もう逃げないんだよな」別れを告げるキム・ヒャンギ“ハンジュ”を救い上げる<プレイ・プリ 最終話>
至極の音楽ラブストーリーHuluオリジナル「プレイ・プリの最終話がHuluで独占配信中。最終話では、ハンジュ(キム・ヒャンギ)とドグク(シン・ヒョンスン)が互いのために、大きな決断をする姿が描かれた。 (以下、ネタバレを含みます) 【写真】運命の導き…!ハンジュ(シン・ヒョンスン)の元に現れたドグク(シン・ヒョンスン) ■「プレイ・プリ」とは? 同ドラマは、オンライン動画配信サービスHuluがグローバル総合コンテンツスタジオPLAYLIST社とタッグを組んだ、「愛の不時着」×「梨泰院クラス」プロデューサーが生み出すHulu初の韓国ドラマ。LINEマンガで配信中の2F(イエフ)による大人気WEBマンガ「プレイリスト」を原作に、W主演のキム・ヒャンギとシン・ヒョンスンが、女子大生と超人気アイドルの秘密の恋を描く。 ■ハンジュはドグクのために、ドグクはハンジュのために…最終話のあらすじ ドグクのために自分の正体を公表しようと決めたハンジュは、「プリ」としてネット上で弁明する。音楽活動のことを隠していた父親にもこのことを知られ、けんかをしてしまう。 ハンジュはドグクが自分の犠牲になることを望まず、距離を置くことを決心する。未完のアルバムを残したまま2か月という時間が流れたある日、ドグクのもとに匿名の小包が届く。 ■ハンジュは別れを切り出す ハンジュは、ドグクの積み重ねてきたキャリアを守るために、別れるという大きな決断を下す。これまで見てきた韓国ドラマであれば、男性側は「分かった」と返し、帰り道で互いに涙を流して別れるという展開が多かった。 しかし、ドグクは違った。諭すように話すハンジュの言葉を聞きたくない、納得ができないと、車から飛び出すのだ。「もう逃げないんだよな。なのになぜ諦める?」というドグクらしい発言を連発させる。その姿はほほ笑ましい一方で誰よりも頼もしく見えた。 ハンジュにとってもそうだったに違いない。それでも現実は、ハンジュに厳しかった。ハンジュは、「プリ」として音楽に携わっていることを知った伯母に、みんなをだましていたことを責められてしまう。 その後、ハンジュは父親の元へ向かうことに。ハンジュは音楽をやっていた後ろめたさを持ちながらも、父親にこれまで自分が抱えていた思いをぶつけてしまった。ドグクのことや伯母の発言でじわじわと追い詰められていたハンジュは、父親に八つ当たりするほかに感情をぶつける相手がいなかったのだ。 ■救世主はハンジュを嫌っていた従妹・ジユン 追い詰められていたハンジュを助けたのは、ハンジュを嫌っていた従妹のジユン(チョン・ソジン)だった。ジユンは、ハンジュが音楽活動をしていることを、自分の母親(=ハンジュの伯母)が知ってしまったきっかけを作ったことを悔いていたのだ。 その償いとして、暴露配信者“カルル”を一緒に懲らしめてくれたのだ。そのおかげで、“カルル”に陥れてきた人に向けて謝罪動画を出すことと、これまでの動画を消すことを約束することができたハンジュ。 ドグクと自分の熱愛スキャンダルは間違いであり、2人はアルバムを出すために一緒にいたことを証明させたことで、「プリ」としてネット上で弁明が正しいことを世間にアピールすることに成功したのだ。 少し前まで、ジユンのことを誤解していたが、素直ではないだけでジユンはいい子だった。今回の出来事で、昔のようにジユンとハンジュが仲よくする未来が見えた気がした。 ■ハンジュと父親をつないでいたのは「音楽」だった ハンジュは、父親の事故をきっかけに、父親がどれだけ自分を思ってくれていたかを知ることになった。父親の事故の原因は、ハンジュのためだったのだ。 その後、父親の世話をするために実家に戻ったハンジュ。父親から、母親のファンだったということを聞きことになる。驚くハンジュに父親は、「ファン第一号だった」と誇らしげに話す。 「音楽」が家族を不幸にしたかもしれないが、「音楽」がハンジュら家族をつないでいたのだ。これまできちんと向き合ってこなかったハンジュと父親が、向き合い、互いの心を曝け出したシーンには涙があふれた。 ■恋の始まりも再会も同じ場所から ハンジュのために事務所を辞めるという大きな決断をしたドグクは、マクチュンが代表を務める事務所に移籍していた。ハンジュを思いながらにこにこと歌う様子に、思わず笑みがこぼれた人もいるだろう。 そんなドグクは、ハンジュに気を遣い、連絡が取りづらかった状況だったのかもしれない。それでも、「プリ」のサイトを毎日確認していたのは、更新があればすぐにでもハンジュに会いに行くためだと思うと、ドグクの愛の大きさに感嘆の声がもれる。 ハンジュを思い、日々過ごしていたドグクに、匿名のプレゼントが届く。それが、すぐにハンジュからだと気付いたドグクは走り出す。そして、初めて出会った場所で再会するのだ。その瞬間は、何でもないようでいて、2人にとって特別な瞬間だったのだろう。 そのシーンからでも伝わるように、初めて会った日から、2人は結ばれる運命だったと思う。きっと「音楽」があり続ける限り、2人は仲を深め続け、どんな困難も乗り越えていくはずだ。 「音楽」という運命でつながり合った恋人・ハンジュとドグクが奏でる物語に幸せがあふれることを祈りつつ、再び2人と出会えるその日を楽しみにしていたい。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部