かわいい見た目だけど「かなり凶暴…」アライグマの生息域が熊本でも拡大
熊本朝日放送
繁殖力が強く、数を増やしているアライグマ。かわいい見た目と裏腹に、雑食で農作物に被害を引き起こすことが危惧され、生態系に影響およぼす恐れもあるとして「特定外来生物」に指定されています。 熊本県内では、アライグマの生息域も徐々に広がっていて、28市町村で生息が確認されています。 熊本市北区では目撃情報が多く、駆除活動をしている人もいます。 植木町有害鳥獣駆除隊 「6年ぐらい前から(わなを)かけ始めたけれど、そのころは3カ月間、1匹も獲れないということがだいぶありました。だけど最近は、3カ月かけると大体1から2ぐらい入る。だからかなり増えてるということでしょうね」 今年10月、アライグマを捕獲した場所で当時の状況を聞いてみると 「かなり凶暴性がある、とにかく威嚇する。見た目には、動物園におるときなんか、可愛いでしょう。だけどもう、ここに来れば全然違う。よそのところでは被害があっている、やっぱり駆除していかないと、今のうちに駆除しないとどんどん増えるばかり」 熊本県内では今年度、捕獲されるなど生息が確認されたのが114件にのぼっています。熊本市でも年々増える傾向にあり、対策の一つとして、捕獲するためのわなの製作を熊本工業高校に依頼、生徒たちは約3ヵ月かけて作ったアライグマ用の巣箱型のわな16基を贈呈しました。 生徒 「自分たちで作ったものが、熊本市や社会に貢献することができたら、やってよかったと思えるかな」 人を襲うような被害は、今のところ確認されていませんが、注意が必要です。