ジャケット撮影でボクシンググローブを初めてつけた望海。クールにポーズを決めた＝東京・江東区（撮影・加藤圭祐）

元宝塚歌劇団雪組トップスターで女優、望海風斗（のぞみ・ふうと、４０）が８月２８日に初アルバム「笑顔の場所」を発売することが２５日、分かった。プロデューサーに武部聡志氏（６７）を迎え、シンガー・ソングライター、アンジェラ・アキ（４６）やボーカルグループ、ＧＲｅ４Ｎ　ＢＯＹＺから提供されたオリジナル曲とＪ－ＰＯＰの名曲カバーの１０曲を収録。サンケイスポーツなどの取材に望海は「夢がかなった」と笑顔で喜んだ。 【写真をもっとみる】「またアルバムを出したい」クールにポーズを決めた望海風斗 東京都内の某スタジオ。帝国劇場で上演中の主演舞台「ムーラン・ルージュ！ザ・ミュージカル」の合間を縫って、ジャケット撮影を敢行するミュージカル界のトップ女優がいた。 「望海がセコンドとなり、人生というリングを笑顔の場所にする」というアルバムコンセプトを体現すべく、ボクシンググローブをつけてファイティングポーズ。人生を闘う全ての人を鼓舞させる１０曲が収録される。 「こんなに早く夢がかなうとは思わなかった」と、２０２１年の宝塚退団から３年で目標としていたアルバム発売にこぎつけ大感激。「４月からレコーディングを始め、残すは２曲。セコンドとして、ぐいぐい皆さんの背中を押しますよ」と充実の表情を浮かべた。 目玉はオリジナル曲「ミチシルベ」。ＧＲｅｅｅｅＮから改名した「キセキ」などのヒットで知られる４人組、ＧＲｅ４Ｎ　ＢＯＹＺの楽曲提供だ。「すごく驚きましたし、うれしかった。ただ、リズムが速くて高音から低音まで音域が広い。難易度が高いです」と苦労もあった。 ３月３０日に先行配信したアンジェラ提供の「Ｂｒｅａｔｈ」も収録される。今春のライブツアーでも披露し、「人生と重ねて泣いて聴いてくださる方もいた」という思い入れのある楽曲だ。 Ｊ－ＰＯＰのカバー楽曲は自身や武部氏らと多数の候補曲を出し、実際にスタジオで歌ってみて選曲した。収録曲は後日発表されるが、「パンチがあってライブでも披露する曲やカラオケで歌う曲、歌ったことはなかったけどファンの方からリクエストされた曲などさまざま。宝塚時代に男役だったので男性の曲もあります」と明かした。 カバー曲のレコーディングでは譜面通りに歌う傾向があったため、武部氏から「もっと自由に歌った方がいい」とアドバイスされ、望海色を出すことができたという。