名古屋難読地名の旅「吉根」「猪子石」あなたは読めますか?
海なりの音が聞こえた場所だから「音聞山」
名東区からさらに南下し、天白区の難読地名を探してみよう。天白区の地名には平易な漢字が使われていることが多く、名古屋市16区のなかでも難読レベルは低め。丘陵地であるこのあたりからは、緑区にあった「鳴海潟(なるみがた)」や南区の「年魚市潟(あゆちがた)」を見晴らせたようだ。例えば天白区の「海老山(えびやま)」は、年魚市潟の漁場を望んだことに由来し、「音聞山(おとききやま)」は鳴海潟の海なりの音が聞こえたことに由来するという説も。 そんな難読レベル初級の天白区の中で、読みを間違えそうな地名は「菅田(すげた)」、「御前場(ごぜんば)」あたりだろうか。前者は植物の「菅(すげ)」から、後者は領主が狩りをする際に休憩する場所「御前の場」という意味だ。 天白区をさらに南下すると、難読地名の宝庫である緑区へたどり着くのだが、そのユニークな地名の数々の紹介は、また別の機会としたい。 (編集プロダクション エディマート)