カープ・久保修、中日・尾田剛樹に続き、大阪観光大卒でNPB入りを目指す。栃木ゴールデンブレーブス右腕・竹本徹
10月24日に行われる、プロ野球ドラフト会議。ここでは指名を待つ選手を紹介する。今回はBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス(以下、栃木GB)の竹本徹投手。滋賀学園高、大阪観光大を経て栃木GBに加入した竹本。サイドハンドから繰り出されるキレのある球を武器に、NPBチームを相手にも結果を残した右腕だ。 【写真】2023年中日から育成3位指名を受け、記者の撮影に応じるTGB時代の尾田剛樹 ◆NPB相手に実力を発揮した実戦派サイドハンド 竹本は2024年大阪観光大を卒業後、栃木GBに加入。1年目となる今季は、BCリーグで19試合に登板して3勝4敗、防御率4.50の成績を残したが「実力もシーズンを戦い抜く体力も足りなかった」と納得いく結果を残せなかった。 しかしながら、印象的な投球を見せたのが、6月23日の巨人三軍との一戦だ。140キロ台前半の速球とスライダーのコンビネーションで8回を投げ切り、ソロ本塁打のみの1安打1失点に抑えた。また、終盤にかけて著しい成長を見せた点も見逃せない。 日本独立リーググランドチャンピオンシップの準決勝・北九州フェニックス戦で、5回を1安打1失点(自責点0)の好投を見せると、独立リーグ選抜として臨んだ10月8日のフェニックスリーグ・カープ戦では、一軍経験のある打者が居並ぶ相手に5回を2安打無失点に抑え、アピールに成功した。これらの試合を経て、「NPB戦やBC選抜の試合で抑えることが出来たことは自信になり、NPBへの思いもより強くなった」と語る。 ここ2年、竹本の母校である大阪観光大出身のNPB選手がドラフトで指名されている。2022年ドラフトでは俊足の外野手・久保修がカープからドラフト7位指名され、同大学初のNPB選手誕生。プロ2年目の今シーズンは一軍初安打を記録した。また翌2023年ドラフトでは、同大学を卒業後に栃木GBへ入団した尾田剛樹が中日から育成ドラフト3位指名を受けた。1年目からオープン戦でアピールに成功し支配下選手登録されると、一軍で65試合に出場する活躍を見せた。 大阪観光大出身の2人先輩選手に続き、夢への扉を開きたい。
アスリートマガジン編集部