肺の移植手術で一命を取り留めた米在住女性が「ドナーの弟」と結婚。そして命はつながっていく…
アメリカで肺移植を受けた女性が、そのドナーの弟と結婚! ドラマチックな経緯が話題になっている。 【写真】イギリスの獣医が「3Dプリントねじ」で愛犬を救う! 脊椎異常で瀕死の状態から復活! ウエストバージニア州フェイエットビルに住むジェニファー・エリスさん(40)は、生まれつき臓器の配置が通常とは逆になる「内臓逆位症」という先天性疾患を抱えており、それに伴う呼吸器の問題に悩まされていた。 そして32歳の時には肺の感染症のため24時間、酸素吸入が必要なまでに状態は悪化。「肺移植をしなければ助からない」と診断された。 「死刑宣告を受けたようだった」というジェニファーさんを救ったのは、ジル・エリスさんという女性。2019年9月、36歳の若さで脳動脈瘤のため突然亡くなったが、ドナー登録をしていたためジェニファーさんに肺が提供され、移植手術が行われたのだ。 手術後、移植の拒絶反応に苦しむなどしたが、肺の機能は少しづつ強化され、日常生活が送れるまでに回復した。 ジルさんの他の臓器も移植手術に提供され、計6人の命が救われた。 その後、ジルさんの家族からクリスマスカードが送られてきたことをきっかけに、交流が始まり、ジルさんの家族がジェニファーさんに会いに来て、初めて対面した。その時のことをジェニファーさんはこう語った。 「私たちはお互いに泣きました。でも、それは慰めをもたらす涙でした。私は『生存者としての罪悪感』を感じていましたし、ジルさんの家族も悲しみを抱えていたからです」 そしてその時、ジルさんの弟のトラビスさん(39)と知り合った。2人は少しずつ関係を深め、昨年7月に婚約。今年の9月28日に結婚した。式は牧師であるジェニファーさんの父親が取り行った。 ジェニファーさんは「ジルのために最前列に席を用意し、彼女の写真を置きました。父はスピーチにジルへの永遠の感謝を込めてくれました。ジルは結婚式の一部でした」と語り、「本当にたくさんのことが起きなければ、夫と出会うことはできなかった。信じられません。ジルが私たちを結びつけてくれたとしか思えません」と付け加えた。 ◇ ◇ ◇ そして命はつながっていく…ドナーをめぐるエピソードをもっと読みたい人は、以下の■関連記事もどうぞ!