「巳」にちなむ深山焼、丹精込め 白鷹
白鷹町の伝統工芸「深山焼」を受け継ぐ陶芸家金田利之さん(58)=同町高玉=の工房で、来年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ置物作りが行われている。古代遺跡のようなすみかに3匹の蛇が同居するデザイン。財運アップなどを願い、丹精込めて仕上げられている。 高さ11センチ、8センチ四方の箱形。内外に2匹が絡み付き、内部で宝珠を抱えた白蛇がとぐろを巻く。下部に施された渦模様にも目と口があり、蛇をモチーフにしている。2001年の巳年分から作り続け、3巡目に入った。部品数は過去最多という。金田さんは「蛇だけじゃ物足りない」と創作熱意をにじませる。 人気の高まりから、年明け後もしばらく制作を続ける。山形市の初市や町の産直施設などで販売。注文はブログで来月中旬ごろまで受け付ける。検索ワードは「深山焼」。