「株でもやるか」投資家マインドが変わったのはなぜ?「貯蓄から投資へ」一気に加速している納得の背景
このようなこともあって新NISAで投資額を増やす積極的な活用を考えている人の35%は、年間100万円以上から投資枠上限の360万円まで投資を計画しているとの調査結果もあります(下図参照)。 ■投資における「当たり前」の重要性 最後に、これらを踏まえて個人投資家の皆さんへ覚えておいていただきたいことを3つあげます。どれも当たり前のことですが、その当たり前のことを実践することが、実は投資においては大変重要です。
① 個人投資家の最大の武器である時間を味方つけること 機関投資家のように締め日というお尻が決まっているわけではありません。長期保有でじっくり資産を運用すればよいのです。また、「休むも相場」という格言はけだし名言です。 ② いちかばちかの大勝負は、決してしないこと 時間を味方にできるのであれば、次に大切なのは市場に居続けることです。それには一発で即退場となる賭け事のような投機的投資をしないことです。
② 情報収集の手間を惜しまないこと 株であれ、投信であれ一度購入したらどっしりと構えて保有を続けることは大切です。しかし、何もしないことが、どっしり構えることではありません。それでは、単なるほったらかしにすぎません。最低でも年1回は、決算報告書や運用法告書へ目を通しましょう。
板倉 正幸 :ディア・マスターズ代表取締役