ドイツ、3月のCPI速報値は前年比2.3%上昇-市場予想下回る
(ブルームバーグ): ドイツのインフレ率は3カ月連続の低下となり、欧州中央銀行(ECB)が6月に金利を引き下げ始めるとの期待を後押しした。
ドイツ連邦統計庁が2日発表した3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前月比2.3%。2月の2.7%から低下し、ブルームバーグが調査したエコノミスト予想中央値の2.4%を下回った。
食品価格がこの低下に大きく寄与した。
3月29日に報告されたフランスのインフレ率も低下した一方で、イタリアとスペインではインフレが加速。2%のインフレ目標達成への道筋は平たんではないとの政策当局者の警告が裏付けられている。
ただ、ユーロ圏は全般的にインフレ低下が進みつつあり、ECBが6月の利下げ開始に向けた地ならしをすることを可能にしている。3日に発表される3月のユーロ圏インフレ率は2.5%への低下が見込まれている。
原題:German Inflation Slows Further as ECB Readies June Rate Cut(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby、Kristian Siedenburg.
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Alexander Weber