安全運航の祈り込め 戸沢藩船番所で合同例祭
最上川舟下りの航路沿いに建立されている観音菩薩(ぼさつ)に安全な航行を祈る合同例祭が17日、戸沢村古口の戸沢藩船番所などで行われた。 最上峡芭蕉ライン観光(同村、鈴木富士雄社長)が、会社創立20周年を記念して1983(昭和58)年に戸沢藩船番所の航海安全観音菩薩など32体の観音菩薩を建立。草薙の一夜観音菩薩と合わせ、計33体が最上川沿いに並んでいる。例祭は同社の取引先企業でつくる芭蕉ラインパートナーズ会(矢作昌之会長)などが主催し、38回目。宝蔵寺(戸沢村古口)と歓喜寺(庄内町清川)の檀家(だんか)ら約30人が参列した。 檀家らは「梅花講(ばいかこう)」といわれる御詠歌(ごえいか)を唱え、観音菩薩に安全運航の祈りを込めた。鈴木社長は「運輸・観光事業にとって、安全は全ての根幹になる」と観光客の迎え入れに向けて気を引き締め直した。