菅田将暉がかつてないほど追い込まれる『Cloud クラウド』予告解禁、[Alexandros]がコラボ曲書き下ろし
9月27日(金)公開の黒沢清監督×菅田将暉主演映画『Cloud クラウド』に[Alexandros]がインスパイアソングを書き下ろしたことが発表され、楽曲「Boy Fearless」を使用した本予告編が解禁された。 【動画】黒沢清監督も「見事という他ありません」と称賛する[Alexandros]の楽曲が流れる予告映像 主人公は“転売ヤー”として真面目に働く主人公・吉井(菅田将暉)。彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレート。誹謗中傷、フェイクニュースなど、悪意のスパイラルによってネット社会に拡がった憎悪は、実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、暴走をはじめる。やがて彼らがはじめた“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は、急速に破壊されていく。 今年の第81回ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア上映が決まっている本作は、 “誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描いたサスペンス・スリラー。転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田将暉、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じている。 インスパイアソングを提供した[Alexandros]の川上洋平は、年間約200本もの映画を鑑賞するほどの映画好き。かねてより黒沢清監督の大ファンで、今回のコラボレーションのオファーを即決。不気味なギターリフと焦燥感を煽るような重低音で構成された楽曲「Boy Fearless」を作り上げた。 映像は、転売ヤーとしての日常を送る吉井の日常を活写するシーンからスタート。「どこかがおかしくないですか」「馬鹿にしやがって」と、ただ自分の利益を求め、手段を選ばない吉井。その無自覚にばら撒いた“憎悪”に対する言葉たちがネット社会の闇へ吸収され、気がつけば吉井は「こいつ殺す」と、ネット社会で憎悪の標的になっていた。 「どんどん、沸き上がってる。同じような人間が。空の雲みたいに。」と、映画のタイトルを連想させるような意味深なセリフが差し込まれると舞台は一変。見えない悪意が暴走し、実体化した匿名の狩りゲームが始まり、標的となった吉井に次々と危険が降りかかる。鋭い眼光を向ける窪田正孝、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々らの不穏な表情も映され、ラストには決死の形相で銃を構える菅田の姿を映すスリリングな映像となっている。 なお、予告で使用された「Boy Fearless」は9月18日(水)にリリースされる[Alexandros]の最新シングル『SINGLE 2』に収録される。 ◾️黒沢清(監督・脚本)コメント [Alexandros]の曲を聞き、凄いスピードで物事が次々と進行する快感と不安とを同時に感じました。 もっと先が知りたい、でも知るのが恐い… それはまさに私がこの映画で観客に味わって 欲しかった感情そのものです。見事という他ありません。映像だけではどうしても曖昧になってしまう表現を、 音楽は時に驚くほど正確に伝えることができるのでしょう。