【土屋太鳳】映画『マッチング』の撮影裏話!共演の佐久間大介さん、金子ノブアキさんとのエピソードは?
吐夢は、佐久間さんだからこそ作り上げることができた人物像
――佐久間⼤介さんや、⾦⼦ノブアキさんとの共演はいかがでしたか? 土屋:お二人とも背筋が寒くなるほどの異様さや、その中で心が張り裂けそうなほどの切なさを表現されていて本当にすごかったです。 佐久間さんは、音楽番組でご一緒した時の印象と真逆というより、更に想像がつかないほどのブラックホールのような目に言葉を失いました。でも、そんなに冷たい目なのにどこか守りたくなるような目でもあって、あの吐夢は佐久間さんだからこそ生み出すことができた人物像だと思います。 金子さんは、もともと私は『クローズZERO』という作品が好きで、子どもの頃に何度もDVDを観ていたんですけど、そのあとに『花子とアン』でもご一緒して『今際の国のアリス』という作品でもご一緒したのですがどの作品も全然違う金子さんで圧倒されました。今回は特に、すごくつらい場面で輪花と心が通った瞬間を感じさせてくださる演技が本当に印象的でした。 ――現場では、どんなお話をされましたか? 土屋:佐久間さんとは、私が18歳の頃にSnow Manさんの出演されている舞台を拝見してすごく感動したことを現場でお伝えさせていただいたら、にこやかに「ありがとう」と言ってくださいました。ほかにも、おたがいの兄弟構成が似ていて、佐久間さんもご家族と仲がいいという共通点があったので、「家族っていいですよね」っていう心があたたまるお話をした記憶があります。 ――忘れられないエピソードはありますか? 土屋:役として生きている以外の時間では金子さんと佐久間さんが現場を明るくしてくださっていました。 お二人とも役ではない時は本当に明るいかたで、どうやって切り替えているのか毎回不思議だったんですけど、あるとき金子さんが「ドラムってガチガチに力を入れてスティックを握っていると叩けないんだよ。力を抜くことが大事。演技でもその感覚があるかも」とお話してくださって、「なるほど!」と納得しました。だから金子さんは力を抜きつつ、あんなに強い破壊力を持っていらっしゃるのだと思います。佐久間さんもライブ経験をたくさんお持ちなので、独特な爆発力を培っていらっしゃるのかなと思いました。 ――MORE読者世代に向けて、映画『マッチング』の見どころを教えてください。 土屋:ぜひこの作品を通して、人の本質を見つめることの大切さ、人間関係をつなぐことの大切さをあらためて見つめてみていただきたいなと思います。マッチングアプリは今すごく身近な存在で、アプリをきっかけにいい関係を築けている方がいたり、人と出会うツールが増えたという意味ではとてもいいことだと思うんです。 この作品が描いているのはマッチングアプリが良いか悪いかではなくて、人の本質をしっかり見て、丁寧につながるということが大事なのかもしれない、という投げかけなのかなと思います。 観る人によって違う感想を持つ作品だと思うので、ぜひいろいろな感想を、SNSなどで教えていただけたら嬉しいです!