[山口県]家族向け設備充実へ 下関・川棚のライダーズハウス公開 5月グランドオープン
下関市豊浦町川棚のライダーズハウスくすの森・くすの森キャンプ場で21日、報道関係者向けの内覧会があった。昨年12月にプレオープンし、さらに施設を充実させて5月19日のグランドオープンを目指す。ライダーだけでなく、家族連れも楽しめる施設にしたいという。 同町吉永の種苗会社、ピーエスピー(重岡伸一社長)が整備、運営。重岡社長が先祖から受け継いだ土地と長屋を活用して、約2ヘクタールの敷地にライダーズハウスやオートバイ神社、キャンプサイト、キャンピングトレーラー、トイレ、シャワー室などを配置した。 ライダーズハウスは敷地面積約76・5平方メートル、木造2階建て。無(む)垢(く)のヒノキを使い、天井のはりは約100年前の長屋のものをそのまま使用。1階に受付と売店、応接室、トイレ、女性用シャワー室を設置。2階は宿泊できるように2人部屋3室、1人部屋4室を用意。全室鍵付きでエアコン、コンセントが使える。売店ではオリジナルの日本酒、お守り、キーホルダー、マグカップなどを販売。手ぶらで来ても泊まれるように、食材や貸し出し用テントなどもある。 設計には女性ライダーの目線を取り入れ、屋外の女性用コインシャワー室は目隠しの壁を高くし、キャンプサイトは女性1人でも安心して利用できるように防犯カメラを設置。管理人も女性の杉谷三宝子さんが担当する。 種苗会社が運営するだけに、花や野菜などの植栽も充実。「桜の山」と呼ばれるエリアには3種類の桜100本を植え、斜面にはパンジーやビオラ、フジバカマなどもあり、四季を通じて多彩な花を楽しめる。親子連れらが収穫体験を楽しめるようにブルーベリーやキンカンなども植えた。 今後、グランドオープンに向けてバーベキュー場を整備し、キャンプサイトまで車で上がれるように道路の拡張などを行う。 重岡社長は「星が降り、チョウが舞い、蛍が乱舞するキャンプ場。元乃隅神社や角島、秋吉台などへのアクセスもいいので、宿泊だけでなく休憩でも気軽に立ち寄っていただけたら」と話す。