〔NY外為〕円、149円台前半(11日)
【ニューヨーク時事】週末11日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=149円台前半に下落した。午後5時現在は149円07~17銭と、前日同時刻(148円54~64銭)比53銭の円安・ドル高。 米労働省が朝方発表した9月の卸売物価指数(PPI)は前月比で横ばいとなり、市場予想(0.1%上昇=ロイター通信調べ)を下回った。一方、前年同月比では1.8%上昇し、予想(1.6%上昇)を上回ったほか、エネルギーと食料品を除いたコア指数は前月比0.2%上昇と、予想と一致した。依然としてインフレは根強いと捉える向きもあり、米長期金利が上昇。円売り・ドル買いが先行した。 その後、米ミシガン大学が発表した消費者調査によると、10月の景況感指数(暫定値)は68.9となり、前月(確報値)の70.1から低下。市場予想の70.8も下回ったが、市場への影響は限られた。 取引後半は、新規材料難の中、週末を前にした持ち高調整の商いとなり、149円近辺から149円台前半にかけての水準を中心に動意に欠ける展開が続いた。 一方、中国財政省は12日午前に記者会見を開き、財政刺激策の詳細を明らかにする。市場参加者は、発表内容がもたらす相場への影響を注視している。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0931~0941ドル(前日午後5時は1.0932~0942ドル)、対円では同163円05~15銭(同162円40~50銭)と、65銭の円安・ユーロ高。