「村上隆 もののけ 京都」(京都市京セラ美術館)に新作16点が追加展示。《村上隆版 祇園祭礼図》も
9月1日までの会期は後半に突入。《⾦閣寺》や川端康成の小説に着想を得た作品も新たに登場
京都市京セラ美術館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」に新作16点の追加展示が決定した。 2月3日から9月1日まで開催されている同展は、新作を中心に約170点で構成される村上隆の大規模個展。 開幕時より話題を呼んだ《洛中洛外図 岩佐⼜兵衛 rip》に対峙するように、7月2日から展示される新作《村上隆版 祇園祭礼図》は、京都の夏を彩る祇園祭の様⼦を描いた《祇園祭礼図屏⾵》(17世紀後半、細⾒美術館蔵)をもとに制作された全長約10mの作品。山鉾や町の人々に加えて、村上隆のキャラクターや花、髑髏などが描かれ、作家独自の祭礼図が表現されている。 同日から《村上隆、2024年 5⽉に想う所を語ります》《⾔い訳ペインティング 仮想現実の世界》も展示される。 さらに、6つの部屋で構成される本展の最後の部屋「五⼭くんと古都歳時記」には、7月9日から《⾦閣寺》、川端康成の小説に着想を得た《「古都」にて「⽚腕」》が登場。《梟猿図の猿》《梟猿図の梟》《むにょにょん雷神図》《ぽよよん⾵神図》《パンダちゃんとうんちくん》《うたたね⼩パンダ》《パンダの⽅法序説》《おかあさんに会いたいパンダちゃん》《HAPPY だね!!》といった作品も同日から新たに公開される。来館者を出迎える中央ホールの壁紙も季節とともに絵柄を変更し、8月は京都の夏を締めくくる「五⼭送り⽕」に変わる予定だ。 なお、会期中は「村上隆 もののけ 京都」のファンドレイジング活動について紹介するトークイベントや、村上隆の初監督映画『めめめのくらげ』のリバイバル上映などの関連イベントも実施。7月20日には、三池崇監督と村上の対談も行われる。また、京都の伝統⾏事・五⼭送り⽕が実施される8月16日には新作に関連した着ぐるみの「⼤⽂字さま」「妙法さま」「船形さま」「左⼤⽂字さま」「⿃居形さま」が会場に登場し、来館者と撮影できるフォトイベントも企画されている。
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