〔東京外為〕ドル、154円台前半=弱い米雇用統計受け急落(7日午前9時)
7日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、連休中に発表された米雇用統計が弱い結果となったことに圧迫され、1ドル=154円台前半に急落している。午前9時現在、154円23~25銭と前営業日(午後5時、155円49~50銭)比1円26銭の大幅ドル安・円高。 連休中の海外市場では、2日の欧米時間は154~155円台で推移した。3日のアジア時間は153円前後を軸にもみ合った後、同日の米国時間に米雇用統計が弱かったことで一気に151円80銭台に急落。終盤は152円80銭台に持ち直した。週明け6日のアジア時間は急落後の買い戻しが入ったが、154円前後が上値となった。欧米時間は153円台後半を軸にもみ合った。7日の東京時間早朝は153円90銭前後で推移した後にやや買われ、154円10銭台で推移している。 4月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比17万5000人増と市場予想を大きく下回った。これを受けて米長期金利は低下し、ドル円は急速に水準を切り下げた。ただ「さすがに151円台後半では下げ過ぎの反動から買い戻しが優勢だった」(FX業者)とされ、足元は154円台前半まで持ち直している。 目先は「連休明けで実需筋の買いが入りやすい」(大手邦銀)とみられるほか、「日経平均株価の上昇期待でリスク選好の円売りも出やすい」(為替ブローカー)ため、ドル円は上値を模索する可能性が高い。ただ「介入警戒感から上値は追いにくい」(先の大手邦銀)こともあり「いったんは落ち着きどころを探る展開になる」(同)との声が聞かれる。 ユーロは前営業日との比較では、対円で下落。対ドルは上昇。午前9時現在、1ユーロ=166円07~08銭(前営業日午後5時、166円62~65銭)、対ドルでは1.0768~0768ドル(同1.0715~0715ドル)。