一目均衡表の雲のねじれは転換の合図となるか【今週の日経平均を考える】
先週は、米ハイテク株の上昇が日本のマーケットにも影響して上昇へと向かいそうな週の前半でしたが、週後半には国内金利の上昇が株式市場の重荷となり、株価も大きく下げました。 雲のねじれは転換の合図?! この国内の金利上昇に関しては、6月13日14日の日銀政策決定会合が注目され、ここまでに乱高下しながら織り込むのか気になるところです。 さらにFOMCが6月11日12日に開催され、こちらも重要なイベントとなるため、6月は株価が大きく動く可能性もあります。 しっかり建玉の整理整頓をしていきながら、相場から退場しないように管理していきましょう。 チャート分析 チャートを細かく見ていきましょう。 日足の移動平均線 5日線は、下向きに推移し、株価も5日線を越えられずに1週間を終えています。 25日線は、上向きに推移し、水曜日まで株価を下支えしていましたが、木曜日金曜日と25日線を割って週末入りしています。 75日線は、1週間を通して上向きで推移しています。 しかし株価は75日線を越えられずに下で推移しています。 並び順は、75日5日25日の並び順で下降トレンドの終わりとなっています。 25日線が上向きで推移しており、5日線を抜いてくると並び順が75日25日5日の安定下降の順となります。 先週は上昇トレンドの始まりでしたので、順番が逆行していることになります。 この逆行はずっと続くわけではなく、順行に戻ってくるので、しっかり確認していきましょう。 機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万5285円処を推移しています。 トレンドライン 意識されていた下降フラッグが下抜けとなりました。 先週も引き続き4月5日4月15日安値と5月7日5月17日高値を結んだ水平ラインが意識され、結局上抜けることなく失速しています。 直近で大きな窓をあけた5月29日安値3万8524円は31日に窓埋めチャレンジし、高値3万8526円とわずか2円高く窓埋めに成功しています。 この窓埋めは強さの表れなのか、それとも急いで窓埋めしたことで上値が抑制され、下落するのか、どう展開するか注目です。 一目均衡表 いよいよ2023年12月20日以来の雲のねじれが6月3日にやってきます。 前回の雲のねじれからは上昇トレンドとなり、株価は大きく上昇しました。 今回も雲のねじれから転換のサインとしてどちらかに大きく動くのか、今週はしっかり見ていきましょう。 転換線と基準線の位置が2営業日後にクロスする可能性が出てきています。 弱い展開となるのか注意していきましょう。 また遅行線は強気なポジションですが、万が一2営業日後に大きく下へ向かうことがあれば一気に下降に転じるので、ここも注意が必要です。 ボリンジャーバンド バンドが収縮しています。 先週は-2σにタッチしてTPラインで終えています。 +1σまで戻せるかどうか見ていきましょう。 スローストキャスト 買われすぎゾーンから下へ向かい、中間地点を下向きに下降中です。 このまま買われすぎゾーンへと向かうのか見ていきましょう。 MACD ヒストグラムが陰転となっています。 MACDは0ライン近辺で横ばい、MACDとシグナルがクロスして弱さが見えています。 MACDとシグナルが乖離したときには、そちらの方向に強く向かうので注意して見ていきましょう。 次回の新月は6月6日です。満月は6月22日ストロベリームーンです。 総合判断 5月7日から続いていたパラボリックの好転が5月30日から陰転となっています。 今回の5月30日の下髭が一旦底値として意識され、翌日の31日には大きめの上昇となりましたが、これで底値確定し、ここから上昇へとはなかなかならないのが相場の世界です。 現在は、上に行く要素としては、30日の下髭がありますが、下へ行く要素のほうが多いのも事実です。 注目は、6月3日の一目均衡表の雲のねじれです。 本当に転換となるのか、じっくり見ていきたいところですね。
manetatsu.com 城 晶子