都道府県高校生留学ランキング 最も留学生を送り出している県はどこ?
2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国はキャンペーンを展開し、日本人留学生増加に力を入れています。では、都道府県別で比較して、高校生留学に最も力を入れているのはどこでしょうか。
留学者数が多いのは東京、大阪、神奈川。割合トップは福井
隔年で実施している文部科学省の取りまとめによると、3カ月未満の研修旅行を含む高校生留学者数は2013年度4万2049人(「高等学校等における国際交流等状況調査」より)。最新の2015年度調査結果では海外のテロ事件などを受けて減少し、3万5842人でした。 このうち、最も留学生を多く派遣したのは東京都5595人、次いで大阪府4144人、神奈川県2657人となっています。 では、この留学生の人数を全高校生徒数に占める比率でみた場合、最も高い割合となったのはどこでしょう。トップは福井県で2.07%、2位大阪府1.72%、3位東京都1.72%、4位京都府、5位富山県と続きます。 また前回調査と比べた場合、最も割合が伸びたのは富山県(0.63ポイント上昇)、次に徳島県(0.41ポイント上昇)、福井県(0.32ポイント)となりました。一方、割合の減少率では、前回調査1位の京都府が最も減り幅(1.32ポイント)が大きくなりました。 さらに今回は全体の留学生数が減ったということもあり、前回調査では2%超の自治体は京都府、滋賀県、東京都の3カ所ありましたが、今回の調査は2%に届いたのは福井県のみでした。
保護者向け留学理解のためのガイドを作成
文科省ではトビタテ!留学JAPANと銘打ったキャンペーンを2013年から開始。高校生の留学者数を3万人から、2020年までに6万人に倍増する目標を掲げています。最も高い自治体で全高校生のうち2%しか留学できていない状況ですが、調査では「学生時代に留学したいと考えている」「興味がある」と答えた高校生は合わせて57.4%と半数以上になることがわかりました(2017年文科省トビタテ!留学JAPAN調査)。 高校生の留学を後押しするため、文科省はホームページ内で「保護者のための10代留学ガイド」を作成。進級や進学、奨学金、渡航先などの不安点について理解し、心理的な敷居を下げてもらおうと努めています。