09年誕生のご当地キャラ「NANTOくん」復刻 富山県南砺市の高校生企画、縫いぐるみ販売へ
富山県南砺市内の高校生に1千万円を託すプロジェクト「ボクなん」のメンバーが、同市発足20周年に合わせ、市のマスコットキャラクター「NANTOくん」の縫いぐるみを作り販売する。縫いぐるみは2009年にキャラクターが誕生して間もない頃に作られて以来で、今回は「復刻」に当たる。メンバーは29日、市役所に田中幹夫市長を訪ねて報告した。 NANTOくんは市が合併5周年事業として09年にキャラクターを公募し、市民らの応募案の中から決めた。市や市観光協会などでつくる団体がPRを目的に縫いぐるみを200個製作したところ完売。その後、縫いぐるみが再販されることはなかった。 NANTOくんの愛くるしい姿に引かれた「ボクなん」メンバーが、プロジェクトの一環でキャラクターグッズ作りを決めた。昨年開いたイベント会場で、来場者に希望グッズをアンケートしたところ、縫いぐるみの人気が高かった。 大きさは高さ18センチ、幅20センチ。キーホルダーやトートバッグ、デザイン付箋、ポケットミラーなども作る。縫いぐるみは1個3千円、キーホルダーは1個1800円。いずれも早ければ4月中に市内の文化ホールや市役所などで販売する。その他のグッズはイベントなどで販売する予定。
田中市長は「市誕生20年に合わせ、高校生が自分たちで企画してくれたのがうれしい」と述べた。メンバーの一人は「かわいいのに、グッズがないのはもったいないと思っていた。販売を通して南砺市をアピールしたい」と意気込んだ。 メンバーは、今月16日に参加したJR福光駅前でのイベントでの売上金1万9200円を、能登半島地震義援金として市を通じて日本赤十字社に寄付した。