海外メディアもナダルの全仏12度V快挙を絶賛「匹敵するものがない脅威記録」「今後もビッグ3が勢力維持」
テニスの全仏オープン、男子シングルス決勝が9日(日本時間10日)、パリのローランギャロスで行われ、世界ランキング2位のラファエル・ナダル(33、スペイン)が同4位のドミニク・ティーム(25、オーストリア)を3-1(6―3、5―7、6―1、6―1)で破り、3年連続12度目の優勝を果たした。グランドスラム大会で同一大会の12度Vは男女通じて史上初。海外メディアもナダルの快挙を続々と速報で報道した。 英国BBCは、「ナダルがオーストリア選手で第4シードのティームを4セットで破って男子シングル12度目のタイトルを持ち上げ、全仏オープンでの支配力を維持した」と報じた。記事は、ナダルの史上初となる全仏12度Vの快挙とグランドスラム大会通算18度目の優勝記録を伝え、「これで左利き選手(のナダル)は準決勝で破ったスイスのロジャー・フェデラーに(タイトル数で)許したリードは2つとなり、ティームにメジャー大会4連勝を阻まれたセルビアの世界1位、ノバク・ジョコビッチに3勝差をつけた」と続けた。 同紙は、勝利の瞬間を以下のように描写した。 「第2シード(のナダル)は2度目のマッチポイントで勝利をつかんだ時、勝ち誇って赤土に滑り込み、偉業の大きさに心を揺らしながら両手を広げてベースラインの後ろに倒れこんだ。背中一面に赤い土を塗りたてながら彼は起き上がり、彼の勝利を見ることに慣れてしまっていたはずのローランギャロスの魅了された観客たちの大喝采に応えた」 またBBCは試合経過を速報で伝える別の記事の中で、識者の声を紹介。元英国1位で「BBCラジオ5」で解説を務めたグレッグ・ルゼドスキー氏は、「ナダルはこの瞬間を今までよりもさらに楽しんでいる。33歳でも若々しく彼は素晴らしいワインボトルのようにプレーが良くなっている」とコメント。元世界1位のレイトン・ヒューイット氏は「信じられない。誰かがローランギャロスで12度もシングルスのタイトルを獲得できるとは。ナダルはなんてパフォーマンスを見せたんだ。クレーの王者だ」とツイートした。