24年最注目の″アイドルゴルファー”菅沼菜々インタビュー「今年の目標はもちろん賞金女王!」
昨年は念願のツアー初優勝を果たし、獲得賞金1億円突破 ! 「こだわりの前髪」から「乃木坂46への愛」 「パッティングの秘訣」まで語り尽くした
「手が震えちゃって大変でした……でも真っすぐ打てたし、強さもちょうどよかった。自分で言うのもヘンだけど、そこはやっぱりプロですね(笑)」 かわいい…!本誌カメラマンに見せた菅沼菜々のミニスカショット…!【写真】 昨年8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でプレーオフの末に初勝利を挙げたプロゴルファーの菅沼菜々(23)は、最後のバーディーパットをこう振り返った。 「パターは得意です。調子がいい時は、距離が離れていても決めきる自信がある。なんというか、ラインが白く光って見えるんです。2勝目を挙げた10月の『マスターズGC』の時もそうでした。 初日の7番のバーディーパットが10mくらいあったんですけど、なんだか入る気がして。キャディさんに『あ、これ入るよ』って言ったんです。そしたらやっぱり入っちゃった。見えない時は3mでも全然ラインは見えないんですけど……」 菅沼は’18年にプロデビューするも、同期の渋野日向子(25)や稲見萌寧(24)らが大活躍を見せる中、優勝にあと一歩手が届かない状況が続いていた。しかし、昨季は立て続けに2勝をマーク。自身の飛躍の要因は「気持ちの面での成長」にあると分析する。 「軽井沢でプレーオフを勝ち抜いた自信が、2勝目につながったと思います。もともと私、めちゃくちゃ気分屋なんですよ。うまくいかないと自分にイライラしちゃったりするし、キャディさんと喧嘩することもあります(笑)。打つ直前に、ギャラリーの方が持っているビニール袋のこすれる音が気になって、集中力が途切れちゃうこともある。でも、昨年の後半はそんな音も聞こえないくらい集中できていた。切り替えが上手くなって、プレー中にイライラしなくなったんです」 ◆「来世はゴルファーじゃなくアイドルに!」 昨シーズン、菅沼は様々な場面で「アイドルになったつもりで」という言葉を口にしていた。これが菅沼なりの自己管理術のようだ。 「自分でうちわを作ってライブに行くくらい、乃木坂46が大好き。特に、5期生の一ノ瀬美空ちゃん(20)を推してるし、憧れてます。去年2月、YouTubeの番組の企画で美空ちゃんとゴルフをした時は、めっちゃテンション上がりました! プレー中にイライラしても、『美空ちゃんみたいなアイドルはお客さんの前で怒ったりしないから』って自分に言い聞かせてます。すると自然と冷静になれて、試合もいい方向に行くんです。 シーズン後の12月のライブでは、5期生の全員と会う機会を頂きました。メンバーの皆さんに『みんなが頑張っているのを見て、私も頑張れてるんです』って伝えたら、『こっちも菜々ちゃんの映像や記事を見て、勇気をもらっているからお互い頑張りましょう!』って言ってもらえて……」 アイドルへの憧れは、プレー以外の行動にも影響しているという。 「乃木坂は一発勝負のライブで最高のパフォーマンスを見せてくれる。その裏には血の滲(にじ)むような努力があるはずなのに、私たちファンにはそれは見せない。だから私も、SNSに練習風景を載せるようなことはしないし、努力は隠したい。 たまにアンチから『練習しろよ』って言われるんですけど、気にしません。だって、わざわざ私の名前を検索して、コメントしにきてくれるんですよ? それってもう、好きじゃないですか(笑)。 アイドルに近づくため、美容にも気を遣っています。試合中の休憩時間は日焼け止めをたくさん塗るし、日傘をさして移動するし、前髪は崩れないように死守です!(笑)体調不良の時以外は、試合後はファンの方へのサインも欠かしません」 ファンサービスの甲斐もあり、アクリルスタンドなど″菅沼菜々応援グッズ″の売り上げも好調だという。 「収益は全部、日本パラスポーツ協会様に寄付しています。私は、公共交通機関に乗ることができない『広場恐怖症』という病気を抱えているアスリートの一人。パラスポーツに取り組むアスリートの方々を応援できたらいいなって思っています」 2勝を挙げた昨季の獲得賞金総額は自身初の1億円を突破した。 「公共交通機関は乗れないので、お父さんやキャディさんの車で試合会場に移動することが多いんですが、自分で運転するのも好きなので、レクサスを買いました! 道行く人から見たら、親の車を娘が借りてるように映るんだろうな(笑)」 ″推し活″もゴルフも順風満帆だが、決して現状に満足はしていない。 「まだまだドライバーの精度は安定しないし、課題はあります。賞金女王の山下美夢有(みゆう)ちゃん(22)は、欠点がないゴルファー。ホントに全部上手なんですよ! ボギーを打っても気持ちを切らさず、絶対にダボを打たない心の強さもある。私も、アプローチやパターの″一芸特化型″より、美夢有ちゃんみたいな″万能型″になりたいな」 アイドルばりの笑顔の奥に、高みを狙う野心が見え隠れした。 ’24年シーズンの抱負はズバリ、「賞金女王」だ。 「去年が2勝だったから、今年は3勝したいかな。控えめだと思われるかもしれないけれど、優勝回数にこだわるよりも、常に上位に食い込んでいられることのほうが、賞金女王を目指すためには大切だと思っています」 毎年のようにニュースターが誕生する女子ゴルフ界で、菅沼は「完璧で究極のアイドル」を目指すのだろう。 『FRIDAY』2024年1月19日号より
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